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第5回 オーガニックコットン事業のはじめかた

大久保

オーガニックコットンで事業のはじめかた、としては、どういう方法があるだろう?

宮嵜

いろいろあるでしょう。
簡単なところからいくと、まず、既存商品をメーカーから仕入れて販売する。
それから、オリジナル商品を少量生産して販売する。
最初は、手の込んだことをしないで、例えば既存のタオルを100枚ほど仕入れて、キャッチコピーを考えて、オリジナルのパッケージに入れて売ってみるということも出来ます。
販売方法は、ネットがあるよね。
今、無料ECが増えているから、それを利用できる。
オーガニックショップが各地で増えているから、そういうところとタイアップしてもいいよね。
自然食品店やヨガ教室やヒーリングサロンなども狙い目じゃないかな。

大久保

企業向けの仕事はどうだろう?

宮嵜

ある程度のキャリアやスキルがあれば、そういうチャンスもある。
商品企画やマーケティングに関する業務請負は企業ニーズがある。
社員教育もいいかもしれない。

大久保

地域ベースでのチャネル開発も有望ではないかな。
地域のママさんサークルや病院チャネル、各種ショップや教室、NPOなどを束ねて、企業のための販促活動を行ったり、自分の商品を販売したり、、、


宮嵜

地域での講習会もありだね。
布ナプキンについての女性向け講習会とか、ぬいぐるみ手作り講習会とかね。
実際、そういう活動は増えてます。

オーガニックコットン事業の流れ

大久保

オーガニックコットン・ビジネスの基礎的な理解として、業界全体の流れを簡単に説明してくれますか。

宮嵜

綿畑


綿とオーガニックの表示




アフリカ綿花集積所




紡績スプライサー




ニットの機械

まず農場における綿栽培がありますね。
オーガニックコットンの栽培については、厳しい基準があります。
農地や栽培方法に関しての認証規定があって、従来の化学肥料や農薬や遺伝子組み換えの種に替わる農法が行われているか審査され、条件を満たすとオーガニック認証機関がお墨付きを与えます。

収穫された綿は紡績工場で糸になります。
この時も、認証機関による厳しい認証基準があります。
漂白剤などの化学処理を一切やってはいけない。

さきほど話したように、NOCでは、インドやタンザニアのような発展途上国から輸入していますが、すべて、こうした認証がついたものです。
輸出業務をしているのは、主に、スイスのリーメイ社です。

日本への輸入業務は、NOCのメンバー企業である、パノコトレーディング社が担ってます。
基本的に糸や生地での輸入です。
この業務は、品質や価格変動に悩まされたりして、なかなか大変。

日本に入った糸は、主に生地のメーカーやタオルメーカー、毛布メーカーなどに供給されます。
そして出来た生地はベビー関連、帽子、寝具、ホームウエア、ナプキン、インテリア、ペット、パジャマ、ぬいぐるみなどが製品化されている。専業メーカーが多いね。
ここでも、加工の際の染色や縫糸やボタンなどについての縛りがあります。

こうして製品化されると、各種流通に流れていきます。
卸、ショッピングセンターや百貨店などの大型店舗、オーガニックショップなどの個人店舗、通販、ネット販売、教室など、、、

最後に、消費者のみなさんの手にわたります。

超シンプルに言ってしまうと、こんな感じですかね。

大久保

これからオーガニックコットンで起業したい女性が、ひととおり勉強しようとすると、結構な内容だね。
難しそうだけど、独学でも学べるのかな、、、


宮嵜

本やサイトだけでは、深いところがわからないかもしれない。
全部は知らなくても、重要なポイントだけ理解して、後はビジネスをやりながら身につけていくのがいいと思う。
私だけでなく、いろんな人があちこちでセミナーなどもしているので、興味がある人は、調べて参加されるといいですね。
ただ、首都圏に限られてくるかもしれないけれど、、、

大久保

そういう人のために、オーガニックコットン起業塾をやろう、、、と宮嵜さんとは話をしているので、まだアイデア段階だけど、ここでちょっとふれておきましょうか。

次回に続く


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