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第6回 女性のためのオーガニックコットン起業塾構想

大久保

オーガニックコットン起業塾をやろう、、、と、宮嵜さんとは話をしているのでまだアイデア段階だけど、ここでちょっとふれておきましょうか。

宮嵜

起業塾のアイデアはいいですね。
私もやりたいと思っています。

大久保

今、考えているのは、オーガニックコットンで起業したい女性のためのカリキュラムづくりです。
これを学べば、オーガニックコットンで起業するための必要な知識が身につき、いざ起業の際に役立つネットワークも手に入れることができるというもの。
講座期間は半年間ぐらい。
内容は、体系的な知識に加えて、オーガニックコットン事業に携わる女性経営者の現場の話や、メーカーや店舗の見学など、実践に役立つ内容にしたいと考えている。

宮嵜
帽子

いつごろ開講する予定?

大久保

今年の秋冬ごろに、実験的な活動をしてみたいと思っている。
実験的な試みなので、最初は少人数で費用も安くおさえてはじめたい。
この対談の読者で、受講したい女性の方がいれば、意見や希望を聞かせてほしいですね。
そういう声を参考にしながら、カリキュラムや塾のスタイルをつくっていきたいと考えています。

宮嵜

オーガニックコットンについての知識はまかせてください。
起業スキルについては、大久保さんが詳しいので、二人が組めば、いいものができるでしょう

大久保

今、本屋に行くと、働きかたに関する本がワンサカ出ているでしょう。

宮嵜

多いよね。

大久保

そういう時代なんだね。
ひとりひとりが、自分自身の働きかたを模索しなければいけない時代になった。
今年の就職戦線は、また大企業志向になっているようだけど、安定志向は幻想だということはもう誰もが気づいているでしょう。
男性はしがらみがいろいろあって難しいけど、女性は比較的新しい働きかたに挑戦しやすいところがある。
そういう意味では、女性のためのオーガニックコットン起業塾は、一石を投じることができるのではないか、、、と希望的観測もまじえて、そう考えています。

宮嵜

これからの日本は、女性が牽引する時代ですよ。
男は、その足をひっぱってはいけない。
神輿をかつぐように下から支えないと、、、

起業を志す女性へ

大久保

では、最後に、日本を牽引してくれる、起業を志す女性に向けてのメッセージをください。

宮嵜

最初にお話した、私がオーガニックコットンに出会った1990年初頭から、先進国のライフスタイルが大きく変わり始めたと思っています。
その変遷が、エコロジーやロハスやエシカルという言葉に表現されてきた。
オーガニックコットンも、この20年間で市民権が得られるようになった。
つまり、オーガニック志向の女性が活躍できる社会になってきた。
もちろん、オーガニックだけでなく、さまざまな分野で女性の能力が求められている。
このあいだ、ある女性が高額な日本酒のマーケティングを展開しているのを見たけど、<日本酒をワイングラスで飲む>といった斬新な工夫が印象的だった。
女性の感性と知性がものを言う時代になったなぁと感じました。
女性には、数字や分析を重視する男のまねをしてほしくないですね。
そういう役回りは男にやらせておけばいいよ。

大久保

男性は、数字に置き換えるのと、分けるのが得意だからね。
販売者と購買者を分け、組織を分け、市場を分ける、、、
その結果、モザイクのような社会になり、ヒエラルキーが強固になり、格差が生じる。
女性は、共感がベースにあるので、男が分断したものをつなげていく、、、
そうすると、販売者は購買者でもあり、組織も市場も社会全体から切り離すことができないのは、理屈ではなく肌で実感できる、、、
だから、生活者の視点を失わないで、起業家として動くことができるし、
起業家の視点で、生活者としての自身を省みることもできる、、、
というのが、女性起業家の強みだな。

宮嵜

それは、大事なポイントだね。
エシカルのコンセプトがまさにそういうことなんだ。
消費者として商品を購入することが、生産者の在りかたに影響をおよぼしたり、起業家としてはじめた事業の性格が、生活者のライフスタイルを変えたりする。
すべてがつながっていることに、もっと意識的になろうというのが、エシカルの考え方だ。
女性起業家には、自分のセンスや直感を信じて、自分の世界をつくっていってほしいね。
そうすると、それに共感する仲間や顧客やネットワークができてくるでしょう。
そうした女性起業家が増えることによって、社会全体が良い方向に向かうことが期待できると思います。

大久保

今日は、どうもありがとうございました。

(了)







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