今まで、いろんなプログラムをやってきたので、、、
はじめようと思ったら、まずは、その人たちを相手にはじめればいいと思ってます。
こういう場合も、インセンティブが必要ですか?
たぶん、<幸福に生きることができる>とか、<生きる喜びが増す>や<楽になれる>というようなものかしら、、、
キャッチフレーズは、<幸福への間違いないディレクトパス>(笑)
<幸福>という言葉は、今でもまだ威力がありますか、、、?
個人的には、手垢にまみれた通貨のように、輝きを失っている感じがするけれど、、、
ときたま訪れるたぐいの幸福とは違いますよ、、、
いろんな対象を手に入れることで満たされる幸福はもちろんですが、恋人や家族などとの関係で心が満たされる幸福も含めて、すべてが束の間の幸福です。
それから、スピリチュアルな世界で言われている目覚めや幸福も、それを自分以外のどこかに求めている限りは、アヘンのようなもので、それに囚われ続けることになります。
真の幸福は、そういうのとはちがうでしょう、、、
それはそうですね、、、
そこへいたる道というか、回路を見出すのが難しくないですか?
客体から主体にシフトして、自分が<アウエアネス>であることに気づく、、、
というと、難しそうに聞こえるけど、ほんとはシンプルなのね。
<あなたって誰なの>と、つきつめて聞いていくと、このからだがあって、そのなかに私がいます、、、と最初は答える。
でももっと会話を深めていくと、そうじゃないということがわかってくる。
そうすると、自分は何なの、、、って、結局、知らないようで知ってるんです。
知っているということ、わかるということ、、、それが自分なんだと、、、
それには、からだがくっついていないし、限界もない、、、
だから、わりあいと簡単に、ああそうだとなるんだけど、、、
それが、主体にアクセスする方法?
そう。
それぐらい簡単に自分を知っている
他のなにを取り去るのでなく、これを取り去ると、自分ではなくなるという、、、
それは、大事なポイントですね。
ほんとは、だれでも自分のことを知っている。
特別な知識や訓練がなくても、シンプルに直接的に知っている。
ただ、日常の生活では忙しすぎて、これに気づかない。
心臓の心音のようなものですね。
自分に一番近い音なのに、聞こえない、聞こうとしない、、、
すべての活動を止めて、寝床に入った時など、、、その静寂の中で気づく、、、
そうです。
ですから、なによりも自分に身近なもので、すでにあるものなので、遠くへ捜し求める必要はないんです。
雑音を除けばいいだけです、、、
除くというよりは、そこから注意を離せばいいだけなんです。
そうすると、誰にでも自然に備わっている神性に気づく。
そういう信念が、なみさんにあるんですね。
ただ、なみさんのセッションに参加すれば、ああそうかとなるんでしょうけど、自分ひとりになると、またもとに戻りそうな感じもしますね。
なみさんとのインタラクションでは、自分はからだではないと気づいても、ひとりになって、マインドが戻ってくると、そうではないんじゃないか、、、脳のなかに自我があるというのは否定できない、、、自己の客観的な実体はそこ以外にはない、、、と思ってしまう。
たいていは、それが科学的真実だと信じてますから、、、
脳生理学者をはじめとする科学者の大半が、いまだにそう主張していますからね。
ひとりでいると、それをくつがえすのが難しい。
それが、根本的な信じ込みのひとつですね。
そうした信じ込みを、私は<デフォルトコンテクスト>と呼んでいます、、、
それは、どういうものかというと、簡単な文章にすると、こうなるんです。
物質(脳)からマインドが生まれ、マインドから意識が生まれる、、、
つまり、<物質 ⇒ マインド ⇒ 意識>という流れ、、、
私たちのほとんどが、無条件に、無意識に、そう信じてる。
でも、ほんとはそうではない。
ほんとは、こうです。
意識がはじまりで、それが凝固したのがマインドで、マインドから物質が生まれている、、、
<意識 ⇒ マインド ⇒ 物質>という、さっきとは逆の流れ、、、
信じ込みを、この方向に転換しない限り、なにをやっても根本的には変わらない、、、個人も人類も、、、そう思ってます。
この世に誕生して以来、何十年もの間、白紙の心にずっと教え込まされて、無意識に信じ込んできたものがたくさんありますからね。
そういうものの強力な信じこみのひとつが、この唯物論と言われるものですね。
意識やマインドは、脳物質の分子運動が生む付随現象にすぎないと考えられている、、、
これは、科学的な真実だと思い込まされてますが、単なる科学的フィクションに過ぎない。
しかし、このフィクションがとても強力で、てこでも動きそうにない、、、
他のデフォルトコンテクストと一緒になって、牢獄の壁をつくっている、、、
なみさんの言う<デフォルトコンテクスト>には、そのほかにどういうものがありますか?
<デフォルトコンテクスト>というのは、私が勝手にそう呼んでいるのですが、現在の自分の人生の元になっているものです、、、自分が意図したものでも、自分が自由にあつかえるものでもない、、、すでに仕組まれて提供されているもので、、、無意識であって、、、自己防衛的に対応する手段のような性格があるのです、、、そして、たいていはマイナス結果をもたらす傾向がある、、、。
どうして私の人生はいつもこうなるのよ!と思ったことがある人は、デフォルトコンテクストが理解できると、、、ああそれで!と大笑いになるか、こんなことで!と大泣きになるか、、、そんな特徴がありますね。
もっと硬い表現では、前にも言いましたが、エゴに形を与えている鋳型のようなものです。
たとえば、身体に組み込まれたものもありますよね。
ライオンに見つかったら、すぐに逃げなければならない、、、
車が来たら、とっさによける、、、
火事だという声が聞こえたら、身体が身構える、、、
生存の危険は、瞬時、身体に反映される、、、
そのために、必要なメカニズムが身体で働いている。
副腎のホルモン、アドレナリンやノアアドレナリンが分泌され、血流のパターンが、成長対応から危機対応にシフトされるんです。
すると、臓器から筋肉に血流が迂回する。
つまり、100m走のスタートラインで合図がでるのを待っている状態になる。
このおかげで、私たちは、緊急性のある仕事を効果的にこなせるわけね。
でも、この状態は、臓器が貧血を起こしつづけている状態でもある。
バランスが大きく崩れた状態です。
これを放っておくと、病気にいたる。
さきほど、そういうメカニズムやマインドから、身体をいかに解放するかということが、SQの課題のひとつだと話されてましたね
デフォルトコンテクストは、身体をもつ私たちにとっては、必要不可欠な一面もあるんですね。
そうでないのもありますが、、、
ですから、じゃまになるからと言って、それを無くしたり、そこから完全に離れて自由になることもできない、、、
できるのは、それを認めて理解して、自分の扱えるものにして、バランスをとることなんです。
バランスをとるというのは、、、ハンドバッグの比喩を話しましたが、ハンドバッグの中に閉じ込められるのではなく、そこから外に出て、そのハンドバッグを肩にかけられるようにする、、、そういうバランスです。
これは、エゴについても同じです、、、デフォルトコンテクストとエゴは表裏一体ですから。
何年間も事実と疑ってもいなかったことが本当ではなくて、思ってもみなかったことが本当で、、、身体や感情や考えは、新しい世界を生きようとする自分を支えてはくれない、、、だから、徐々に新しい<くせ>をつけていくしかないと思います。
そして、スピリチュアルの道には終点がない、、、
悟って終わりと思っていましたが、そんな道ではないようです。
なみさんの考えているSQの中身がなんとなく見えてきました。
お話をいろいろお聞きしていると、SQプログラムの目的地や道程など、おおよそのところは、すでになみさんのなかではできあがっているように感じられてきますが、、、
そういうようなものがわかっていても、プログラムが生まれるためには、自分がまだその時にいたっていないと思ってます。
さっきも言いましたが、まだ私自身が探求しているところなので、、、
創れる自分にまだなってない、、、修行中です、、、それを生きているところですね。
そういうところが、なみさんの真骨頂なんでしょう。
ゴールも見えたし、ゴールへの道筋も読めている、、、
他の人であれば、それだけのものが得られれば、あとは、いろんなところから素材を寄せ集めてきて、それなりの形をつくりあげる、、、すると、もっともらしいものができあがる、、、それでも十分世間で通用するでしょう。
そういう組み立て細工を、なみさんはやらない、、、
そうではなくて、自分自身の体験をもっと深めて、それをより明晰なものにしていく、、、
それが、プログラムをみんなとシェアするために必要だと考えている、、、
<私は道なり>というキリストの言葉がありますが、同じセリフがなみさんにも似合いそうですね(笑)
人為的なスケジュールは意味が無いんだと思いますが、そうは言いながらも、SQプログラムがいつごろリリースされるのか、聞いてみたいですね、、、
もし創れるとしたら、再来年ぐらいに日本に持ってこれればいいなぁと、、、
来年ではなくて?
来年は、ヨーロッパに行って遊んでこようと思っています。
向こうの友だちに久しぶりに会いにいくつもり、、、
この世界も楽しまないと(笑)
いいですね、、、では再来年を楽しみにしています。
期待しないで待っていてください(笑)
2日間にわたって、なみさんの波乱万丈の人生と、奥深い思想とを、お聞きしました。
とても楽しく、かつ有意義な時間でした。
ありがとうございました。
こちらこそ、刺激的な対話ができて、とても楽しかったです。
ありがとうございます。
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