起業レッスン122 : 働きかた革命
起業レッスン122 : 働きかた革命
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前回は、<クラウドソーシング>について話しました。
1.消滅する湿地帯ではなく、新たに出現する乾燥地帯にフォーカスする、、、新たな乾燥地帯は、一挙に出現するのではない、、、湿地帯のなかのところどころに、それらしき兆候がある、、、それを見ようとする、、、
2.ポツンポツンと現れる点としての兆しを結び合わせ、それらを線とし、面とすると、新たな社会の輪郭が見えてくる、、、
3.<兆し>とは、どういうものか、、、2014年11月、クラウドワークス社が東証マザーズに上場したが、これは兆しのひとつと言える。
4.クラウドワークス社は、インターネットを通じて、個人と企業や自治体などの仕事の受発注を仲介する<クラウドソーシング>と呼ばれるサービスを展開している。
5.2011年の創業から3年足らずで上場承認を得たが、創業以来、赤字を計上しているなかでの異例の上場、、、将来性を買われた注目株だった。
6.同業には、古参(2008年創業)のランサーズ社などがあるが、、、もともとは、1990年代初めごろから出てきたサービス、在宅ワーカー仲介業が原型。
7.しかし、この在宅ワーカー仲介業は、期待されながらも、あまり広がらなかった。
8.課題のひとつが、マッチングの仕組みが未熟で、十分な取引量を確保できなかった点だが、インターネットの普及により改善された。
9.もうひとつの課題は、単価が安すぎたり、仕事の質の問題があったりで、双方(仕事の依頼者と受託者)ともに満足させられなかったことだが、現在でも試行錯誤の状況。
10.今はまだ過度期にあるビジネスだが、将来的には、新しい社会で重要な役割を果たせるようになる完成形へと進化していくと思われる。
新たな社会を予見する<兆し>について、もうすこし見てみましょう、、、
数年前に、<ノマドワーカー>という言葉が流行りました。
<ノマド>は遊牧民を意味しますので、ノマドワーカーとは、働く場所を自由に移動する者ですね。
事務所の固定した机だけでなく、、、カフェや公園で、、、車や電車のなかで、、、リゾートで、、、どこでもいつでも、、、
場所と時間の制約から、働きかたを解放したのです。
ダニエルピンク著<フリーエージェント社会の到来>が発刊されたのは、2000年ごろでした。
米国社会で、正規雇用(正社員)の割合が減り、非正規雇用(フリーエージェント)の割合が高まっていることを報告したレポートです。
その後、日本でも同様の社会現象となり論議を呼んでいますが、近い将来、雇用契約のスタイルはまったく変わっているでしょう。
いずれも、働きかたに関する新たな<兆し>ですが、これらの兆しは多種多様に枝分かれしながらも、ひとつの大きなうねりとなり、今では<働きかた革命>と称されるようになりました。
(続く)
** 以上は、2016年8月4日配信<起業レッスン>の再掲です *
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