起業レッスン118 : 自分の足場をつくる
起業レッスン118 : 自分の足場をつくる
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前回は、<世界的な崩壊現象>について話しました。
1.戦後の日本社会は、無意識に共有できる<物語>があったため、自分自身の<物語>を創る必要がなかった、、、
2.だから、個人心理も社会心理も安定した時を過ごすことができた、、、ある意味では、平和で幸せな時代だったとも言えるのかもしれない、、、今は、そのような予定調和的な時代は過ぎ去った。
3.社会全体で共有できる<物語>が成立するためには、それを支えるビジョンと制度が求められる。
4.先述したように、日本では、<会社社会>がそのビジョンと制度を提供してきたが、それらは瓦解して、もう元に戻ることはない。
5.誰の眼にも明らかなように、戦後の日本社会をかたちづくっていた<会社社会>の諸々の仕組みは、制度疲労から破綻している、、、
6.終身雇用制、、、年功序列、、、正規雇用、、、年金、、、医療保険、、、社員教育、、、などなど。
7.<会社>は、過去を廃棄し、未来に向けて、新たな姿を模索し変容しつつある。
8.既存の社会秩序が崩れて、今までの社会常識が通用しなくなる、、、国内だけでなく、世界秩序も崩壊に向かっている。
9.EUとユーロの解体、、、中国の台頭、、、ロシアの復権、、、パックスアメリカーナの衰退、、、国連の失墜、、、金融資本主義の危機、、、などなど
10.世界史の曲がり角で、グローバルな変容が起こっており、その大嵐の中に日本はある。
今までの秩序や価値観が崩れて、世界は混沌に向かっています、、、<カオス>化しています、、、
<カオス>化すると、、、<エゴ>がむき出しになってきます、、、
国家エゴ、、、組織エゴ、、、個人エゴ、、、
<カオス>のなかで生き残るために、これらのエゴが強く主張しはじめるのです、、、
過去の生きかたや働きかたは、もう参考にならない、、、
過去の常識に縛られていると、それが足かせとなって、時代変化についていけなくなる、、、
過去に通用した<物語>は、今では幻想でしかない、、、
過去の幻想にとらわれていては、もう生きていくことはできないでしょう、、、
これまで、みんなが共有していた物語に頼っていると、<カオス>に呑みこまれてしまいます。
そうではなく、<カオス>のなかに、自分がしっかりと立てる足場を見つけなければならない、、、
その足場をどこに見出すのか?
足場がどこにあるのか、、、足場を見出す方法はなにか、、、それを誰が教えてくれるのか?
親は教えてくれない、、、なぜなら、一般的には、彼らは過去の幻想のなかに生きているから、、、
学校は教えてくれない、、、なぜなら、少なくとも日本の学校は、過去の遺産のなかで眠り、現実を見ない存在だから、、、
会社は教えてくれない、、、なぜなら、会社は会社自身が生き延びるための足場を見出すことに必死で、個人の足場に目を向ける余裕も理由もないから、、、
だから、あなたが、自分の足場を見出すためには、自分で情報を収集し、学習し、考え、実践し、フィードバックし、、、をくり返すこと、、、
自分の<足場>は、自分で見出す、、、、
自分の<物語>は、自分で創作する、、、
自分を<イノベート>する、、、
そのためには、、、今崩壊しつつあるものをしっかりと見極めるとともに、、、新たに生まれてくるものに注目する、、、
変化に翻弄されないで、変化を見る、、、
これから、どのような時代に移行しつつあるのか、、、その兆(きざ)しはどこに現れているのか、、、
(続く)
大久保忠男
** 以上は、2016年7月7日配信<起業レッスン>の再掲です *
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