起業レッスン109 : 起業は<わたし>の創造
起業レッスン109 : 起業は<わたし>の創造
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こんにちは、大久保です。
前回は、<“わたし”自身の在りかたと世界への関わりかた>について話しました。
1.これまで、<PFドラッカーの洞察力>というテーマで、ドラッカー博士の予言的な能力がどのようなものか、、、博士の視点をどう理解するか、、、そういうことについてみてきた。
2.ドラッカーの<観る>を理解できれば、<すでに起こった未来>を私たちも見ることができるようになると考えたからだ。
3.しかし、それは単なるテクニックの問題ではなかった。
4.この世界で、ドラッカーさんがどういう在りかたをしているのか、、、どういう姿勢で世界に臨んでいるのか、、、そういう問いに導かれた。
5.それは、私たち自身の在りかたを、、、世界への関わりかたを、、、自分自身に問うところにかえってきる。
6.米国のスタンフォード大学の評議委員75名は、<リーダーとしてもっとも重要な能力は何か?>という問いに対して、ほぼ全員が次のように答えた、、、<セルフアウェアネス(自己認識)が最も重要である>と。
7.<自己認識>というのは、自己反省のことではない、、、自分の長所短所や性格を知ることでもない、、、そうした自分の客観的な姿や立ち位置は、自分がそう思っている自分であり、他人がおそらくそう見ているであろう自分、、、つまりペルソナ(仮面)に過ぎない、、、
8.大事なのは、そういう自分を観ているもうひとりの自分がいるということ、、、観られている自分ではなく、観ている自分のほうにフォーカスすること、、、これが、自己認識の最も重要なポイントだ。
観られている自分は、創られた自分であり、世間の夢のなかにいる自分です。
観る自分は、創る自分であり、世間の夢から覚めた自分です。
観られている自分から観る自分へ、、、創られた自分から創る自分へ、、、夢から目覚めへ、、、シフトすること、、、
観る自分として、、、創る自分として、、、目覚めた自分として、、、新たに<わたし>をスタートする、、、
<起業>は、、、そういう<わたし>を求めます、、、観る・創る・目覚める<わたし>を育成するのです、、、そうして、今まで<世間>に奪われていた自分を<わたし>に取りもどす、、、
<起業>は、<わたし>が<わたし>を創造し<わたし>自身の人生を自覚的に生きるための手段です。
これまで、109回にわたって、<起業>の実践を語ってきましたが、ぐるりと回って、スタート地点に戻ったようです。
振り返ってみると、、、起業のプロセスを、機械の組み立てのようではなく、植物の成長のようにみてきました、、、ひとりの人間的な成長が起業によって導かれる、、、そうした面を重視してきました。
植物が、水と光の恩恵を受けながら、種子から芽が出て、樹木へと育ち、果実を実らせるプロセスのようなものとして、<起業>を思い描いてみましょう。
まず、種子となる<思い>を発見する、、、<思い>から<物語>を紡ぐことで、種子から芽が出る、、、<物語>は<ビジョン>を描き、幹へと育つ、、、<ビジョン>はそれが実現されるための<計画>と<準備>を呼び求め、幹から多くの枝が四方に伸びる、、、<計画>と<準備>から適切な<努力>と<成果>が生まれ、枝の先端には花と果実が実る、、、
(続く)
大久保忠男
** 以上は、2016年4月21日配信<起業レッスン>の再掲です *
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