起業レッスン106 : PFドラッカーの洞察力(17) : センタリングとゼロポイント
起業レッスン106 : PFドラッカーの洞察力(17) : センタリングとゼロポイント
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前回は、<水平性と垂直性>について話しました。
1.<鹿を追う>という<日常的な次元>の在りかたと、、、<鹿を追わない>という<日常的でない>次元の在りかた、、、
2.<鹿を追う>日常的な次元の在りかたとは、習慣的でもあり、社会的でもあるという在りかた、、、
3.習慣的・社会的なさまざまな在りかたの自分のすべてを、あたかも水平面に並べてみるかのように見る、、、これを、仮に<水平的な在りかた>と呼ぶ。
4.一方、<鹿を追わない>日常的でない次元の在りかたとは、習慣的でもなく、社会的でもなく、どんな役割や名前もつけられない在りかた、、、
5.そうした在りかたの自分は、習慣的でもあり社会的でもある日常的な次元にある自分を見ているという、もうひとりの自分、、、それを、仮に<垂直的な在りかた>と呼ぶ。
6.<水平的な在りかた>は、今まで現実と思ってきた自分と世界のすべてを意味する。
7.<垂直的な在りかた>は、新たな現実であり、自分と世界の新たな側面であり、水平的な自分の陰で今まで眠っていた自分だ。
8.<垂直的な在りかた>は、<水平的な在りかた>に対して直交するような関係にある。
9.<水平的な在りかた>をXY平面で表わすなら、<垂直的な在りかた>は縦のZ軸で表わされる。
10.このXY平面とZ軸とが交差するところ、、、つまりXYZ3次元座標軸の交点が、舞台の袖から見ている<傍観者>の位置にあたる。
11.ここがゼロポイントであり、この位置を発見すること、そして、ここに立つこと、、、それが予言者ドラッカーが生まれる場所だ。
XY平面で表わされる水平的な世界は、<わたし>の日常世界です。
誕生から今まで、この世界に適合するように訓練されて生きてきたのです。
垂直軸は、新たな目覚めによる、新たな自己の創造です。
この垂直軸のことを<センタリング>と言います。
<センタリング>とは、<わたし>の大黒柱となるものです。
水平的な世界だけでは、<わたし>は、あっちへふらふら、こっちへふらふら、、、と、自分の中心(センター)が定まりません。
その場合、<わたし>は、、、会社員にも経営者にも妻にも夫にも金持ちにも貧乏人にもなることができますが、、、<わたし>そのものにはなることができない、、、
垂直軸を創造することによって、<わたし>そのものになることができます。
そして、垂直軸と水平面とが交差する位置である<ゼロポイント>に在る<わたし>を認識することで、<鹿>も<山>も、<図>も<地>も、どちらも見ることができるようになる、、、
この<ゼロポイント>のことを、<いま・ここ>と言います。
<いま>とは、<いつでもいま>であり、、、<ここ>とは、<どこでもここ>である、、、そういうところです。
(続く)
大久保忠男
** 以上は、2016年3月31日配信<起業レッスン>の再掲です *
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