起業レッスン099 : PFドラッカーの洞察力(10) : ドラッカーさんの核心にふれる
起業レッスン099 : PFドラッカーの洞察力(10) : ドラッカーさんの核心にふれる
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前回は、<見る者>について話しました。
これまでに出揃ったパズルのピースを並べてみると、下記のようになる。
<傍観者には自己の歴史がない、、、傍観者は役者でも観客でもない、、、傍観者は舞台の袖に立って、役者や観客が気づかずに見過ごすものを見る>(『傍観者の時代』の冒頭の文章)
<本書は、私個人に関する本ではない、、、自叙伝でも回想録でもない、、、>(『傍観者の時代』の冒頭の文章)
<本書はきわめて主観的な本である、、、一流の写真家が主観的たらんとするのと同じ意味で、、、>(『傍観者の時代』の冒頭の文章)
<傍観者は生まれつき傍観者なのであり後天的につくられるものではない>(14歳の誕生日の直前の思い出)
<他人と違ったものの見方をするのが、傍観者の宿命だ>(小学3年生の時の思い出)
<見るために生まれ、物見の役を仰せつけられ>(ドラッカーが好んだゲーテ作『ファースト』に登場する望楼守)
これらのピースは、いずれも<見る>という言葉がキーとなっている、、、
ドラッカー博士は、自分自身のことを<見る者>だと考えている、、、
そして、この<見る>は、私たちの日常的な<見る>行為とは異なった性質を持っている、、、
では、博士の<見る>と、私たちの日常的な<見る>とは、どう異なっているのでしょうか、、、?
、、、さて、随分と難しい話になってきました、、、このままの調子で書き続けると、難解な言葉づかいに、みなさんからソッポを向かれそうであり、、、かと言って、ツボを外さずに易しくわかりやすく書くというのも難しく、、、正直困っています、、、
ドラッカーさんは、難解なテーマでも、だいたいは論旨明快で、衒学的なところはなく、他の学者や専門家に比べれば、読者にとても親切です。
しかし、このテーマは、ドラッカーの最も奥深いところにある思想であり、それだけに一筋縄ではいかないのですね、、、自分の文章力の無さを棚に上げて言うのもなんですが、、、
ドラッカー思想の核心にふれるものと言っていいと思いますし、、、ドラッカーにとっての核心であるのみならず、私たちひとりひとりにとっても核心となり得る思想です。
これが理解できると、自分を取り巻く景色が異なって見えるようになります、、、
ビジネス風景はもちろんですが、自分の在りかたや生きかたも含めて、、、
そうすると、それが実践面でも精神面でも財産となるのです、、、
ですから、言葉が難しくて意味がよくわからないところがあっても、すこし辛抱しておつきあいいただければありがたいです、、、
すぐには理解できなくても、頭のすみにキーワードのいくつかを入れておいてもらえれば、なにかの機会にそれらのキーワードが輝きはじめる時が来るでしょう、、、それを期待してください。
(続く)
大久保忠男
** 以上は、2016年2月11日配信<起業レッスン>の再掲です *
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