起業レッスン089 : ミニ起業家の7つ道具(32) まとめ
起業レッスン089 : ミニ起業家の7つ道具(32) まとめ
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前回は、<精神性15−センタリング>について話しました。
1.<観る自分>という、もうひとりの自分についての気づきが得られると、自分のなかにセンタリングの感覚が育ってくる。
2.センタリングは、大黒柱のように、自分を垂直につらぬき、大地と天をむすぶ芯をつくってくれる。
3.流動化する現代社会にあって、これがなによりも助けになる。
4.昔、荘子はこれを<枢(とぼそ)>と呼んだ。
5.マインドフルネス瞑想が本来目指しているのもこのことだが、これは究極のセルフイノベーションであると言ってもよいかもしれない。
さて、これまで、32回にわたって、<ミニ起業家の7つ道具>について話してきました。
ポイントを振り返ってみましょう。
ミニ起業家にとって、7つ道具の一番目は、<思い>でした。
それは、<志>であり<ミッション>であり、その奥には自分を超えた<意志>が息づいています。
すべては、この<思い>からはじまります。
2番目は、<専門性>です。
<専門性>は、<思い>を具体化するための場所であり、そこに自分の強みを築きます。
3番目は、<自分のチーム>です。
自分の<専門性>をコアにしながら、プロジェクトを遂行できるチームをつくる、、、
各分野での能力を有しながら、相互に信頼しあえるチームを築くためには時間をかけなければならない。
4番目は、<自分の市場>です。
<自分の市場>が経済的基盤を支えてくれます。
ミニ起業家にとっての<市場>は、単なるお客ではなく、価値観を共有する同士であり、ライフスタイルに共鳴する友人であることを理解する。
5番目は、<コミュニティ>です。
<自分のチーム>も<自分の市場>も、見方を変えれば、<自分のコミュニティ>です。
<自分のコミュニティ>は、これまでの会社共同体に代わるセーフティネットの役割を果たします。
<コミュニティ>は、かっての地域共同体や会社のように絶対的なものではない、、、必要に応じて、また分野ごとに、複数のコミュニティを束ねたものになります。
自分が主宰するものもあれば、他の人や組織が主宰しているものに属するものもあり、多様なものとなります。
6番目は、<セルフイノベーション>です。
ミニ起業家にとって、絶えざるイノベーションの努力は欠かせないものであることは、PFドラッカーさんがいつも言っていました。
<セルフイノベーション>のなかでも特に大切なポイントが、<自分の強み>を知りブラッシュアップを図ること、、、<自分の価値観>を知ること、、、他者を理解する<共感力>、、、自分を理解してもらう<表現力>、、、自分と世界との関係を物語る<想像力>、、、そして、それらを具体的な形へと切り開く<開拓力>などです。
7番目は、<精神性>です。
グーグル社等におけるマインドフルネス瞑想にみられるように、ビジネス社会においても精神性が重要視される時代になってきました。
<精神性>は、従来のようなメンタルヘルスや癒し効果に留まるものではありません。
一家の大黒柱のような在りかたで、自分を垂直につらぬき、天と地をつなぐものです。
これを<センタリング>と呼びますが、究極のセルフイノベーションだと言ってもいいでしょう。
(続く)
大久保忠男
** 以上は、2015年11月12日配信<起業レッスン>の再掲です *
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