起業レッスン080 : ミニ起業家の7つ道具(23) 精神性7 - マインドフルネス瞑想5 - ボディスキャン
起業レッスン080 : ミニ起業家の7つ道具(23) 精神性7 - マインドフルネス瞑想5 - ボディスキャン
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前回は、<マインドフルネス瞑想4ー呼吸瞑想法>について話しました。
1.呼吸瞑想法は、他のすべてのメニューの基本になる。
2.鼻孔で呼吸を観察する場合は、鼻孔を通過する息の流れに注意を向ける。
3.すると、身体が呼吸の(生命の)リズムに充たされるとともに、鼻孔の感覚だけとなり、その気づきと一体化する。
4.嵐で海面が荒れ狂っていても、海中深くには静寂があるように、そこには大いなる平和がある。
5.鼻孔以外にも、胸の拡大収縮や腹部の拡大収縮、そして横隔膜の上昇下降など、呼吸の観察場所があるが、同様の方法をたどる。
6.具体的な実践環境としては、ひとつは、一日の内にまとまった時間を確保して、自分に合ったスタイルで、瞑想するというもの。
7.もうひとつは、なにかの理由で緊張している時、身体がこわばっていると感じた時、用事が殺到して混乱している時、、、そういう時に3分前後の時間を割いて、この呼吸瞑想に入る。
Jカバットジン博士のMBSR(マインドフルネス瞑想によるストレス低減法)のプログラムは、以下のメニューから成っていました。
(1)呼吸瞑想法
(2)ボディスキャン
(3)食べる瞑想
(4)静座瞑想法
(5)ヨーガ瞑想
(6)歩行瞑想
(7)痛み
(7)時間ストレス
(8)対人ストレス
(9)仕事ストレス
今回は、(2)ボディスキャンをとりあげましょう。
まず、ボディスキャンのエクササイズ手順を追ってみましょう。
1.あおむけになり、静かに眼を閉じます。
2.3分間ほど、呼吸瞑想に入ります。
3.左足のつま先に注意を向けます。
4.そのつま先が呼吸しているのをイメージします。つま先を通じて、息が出たり入ったりしているかのように想像します。
5.つま先から生じる感覚をすべて受けとめます。なんの感覚も無ければ、感じないという感覚を味わうようにします。
6.つま先から、足の裏へ、かかとへ、甲へ、足首へ、ふくらはぎへ、ひざへと注意を移し、そのつど同様に行います。
7.右足についても同じです。両足が終了したら、上部へと移行します。
8.当初は全身すべての箇所を一度にスキャンするのは無理なので、今回は両足を、または首から上部を、というように部位を決めてやると良いでしょう。慣れてくると、一回ですべての箇所をスキャンできるようになります。
ボディスキャンを日々継続していると、それまで感じなかった感覚を感じ取れるようになってきます。
身体の各所にも抑圧されたものが隠されています。
たいていは、その箇所は硬くこわばっており、感覚が麻痺しています。
ボディスキャンによって、そのこわばりが解け、やわらかくなり、感覚を表現するのを許すようになります。
その表現は、痛みや疲労などに感じられます。
時として、そこには過去のトラウマが秘められており、それは、幼少時の物理的な身体事故や心理的外傷の記憶であったりします。
ボディスキャンには、そうしたトラウマを解消する働きもあります。
私たちの人生途上では、さまざまな原因が、身体の生命の流れをブロックしています。
このブロックを外すことで、生命本来の流れが回復し、身体にもともと備わっている自然治癒力がより力強く働くようになるわけです。
うまくできないと感じる人も多いでしょう。
そういう時でも、うまくやろうと思わないで、うまくできない感じとともにあるようにします。
大切なことは、うまくやることでも成果をあげることでもなく、今感じている感覚とともにあるということです。
期待しないこと、判断しないこと、ただ単に気づいていること、、、に留意します。
(続く)
大久保忠男
** 以上は、2015年9月3日配信<起業レッスン>の再掲です *
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