起業レッスン079 : ミニ起業家の7つ道具(22) 精神性6 - マインドフルネス瞑想4 - 呼吸瞑想法
起業レッスン079 : ミニ起業家の7つ道具(22) 精神性6 - マインドフルネス瞑想4 - 呼吸瞑想法
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前回は、<マインドフルネス瞑想3ーなにもしないこと>について話しました。
1.私たちは、朝起きて夜床に就くまで、たえず<なにかをしている>。
2.思考も行動も感情も、無自覚にリアクションを繰りかえしている。
3.無自覚にリアクションを繰りかえしていると、<囚われ人>になってしまう。
4.<囚われ人>から自由になるためには、無自覚なリアクションを切断し、<なにもしない>ことに移行する。
5.私たちの社会は、家族も自分も含めて、成果を生み出すこと、行動すること、なにかをすることには価値を認めるが、<なにもしない>ことはネガティブに受けとめられる。
6.この価値観を転換することが、マインドフルネス瞑想のもうひとつのポイント。
Jカバットジン博士のMBSR(マインドフルネス瞑想によるストレス低減法)のプログラムには、次のようなメニューがあります。
(1)呼吸瞑想法
(2)ボディスキャン
(3)食べる瞑想
(4)静座瞑想法
(5)ヨーガ瞑想
(6)歩行瞑想
(7)痛み
(7)時間ストレス
(8)対人ストレス
(9)仕事ストレス
今回は、上記の内の(1)呼吸瞑想法をとりあげましょう。
呼吸瞑想法は、他のすべてのメニューの基本になります。
呼吸のリズムは、心臓のリズムとともに、生命のリズムを根底で司(つかさど)っています。
心臓のリズムは、自分の意志でコントロールできませんが、呼吸のリズムは、ある程度自分の意志を働かせることができます。
身体には、呼吸を観察できる箇所がいろいろありますが、ひとつは鼻孔です。
鼻孔で呼吸を観察する場合は、鼻孔を通過する息の流れに注意を向けます、、、その鼻孔の感覚に注意を集中します。
すると、身体が呼吸の(生命の)リズムに充たされるとともに、今、世界に存在するのは、その鼻孔の感覚だけとなります。
そして、私というものも、息の流れというものも、鼻孔というものも、、、そうした概念やイメージがすべて剥がれ落ちて、もはや存在しません。
ある感覚だけが存在し、その一点への言葉にならない気づきだけがあり、それと一体化します。
その時、それが一瞬であっても、そこには大いなる平和があります。
嵐で海面が荒れ狂っていても、海中深いところには静寂があるように、、、そこに意識の測鉛を降ろす、、、そういう作業です。
鼻孔以外にも、胸の拡大収縮や腹部の拡大収縮、そして横隔膜の上昇下降など、呼吸の観察場所がありますが、同様の方法をたどります。
具体的にいつやればよいのか?
2通りのスタイルでやるといいでしょう。
ひとつは、一日の内にまとまった時間を確保して、自分に合ったスタイルで、瞑想するというもの。
最初は15分ほどの短時間からはじめて、慣れるに従って、40分ほどへと長くするといいでしょう。
もうひとつは、日常のちょっとした合間に数分間実践するというもの。
なにかの理由で緊張している時、身体がこわばっていると感じた時、用事が殺到して混乱している時、、、そういう時に3分前後の時間を割いて、この呼吸瞑想に入ります。
(続く)
大久保忠男
** 以上は、2015年8月27日配信<起業レッスン>の再掲です *
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