起業レッスン077 : ミニ起業家の7つ道具(20) 精神性4 - マインドフルネス瞑想2 - 単に、今、気づいている
起業レッスン077 : ミニ起業家の7つ道具(20) 精神性4 - マインドフルネス瞑想2 - 単に、今、気づいている
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前回は、<精神性 − マインドフルネス瞑想>について話しました。
1.J・カバットジン博士が開発したプログラムである<MBSR(マインドフルネス・ストレス低減法)>は、世界中で活用されている。
2.<マインドフルネス瞑想>は、もともとは、ベトナムの禅僧ティクナットハン達によって、欧米世界に広まっていた。
3.その影響のもとにありながら、博士は、宗教性を極力取り去って、これを精神医学的なプログラムに仕立てた。
4.同プログラム(MBSR)は、医療施設をはじめとするさまざまな分野で多くの成果をもたらしている。
5.ビジネス研修でみられる顕著な成果のひとつは、ストレスへの耐性ができること。
今回は、MBSR(マインドフルネス・ストレス低減法)の実践的なポイントのいくつかを紹介しましょう。
MBSRは、マインドフルネス瞑想のことです。
マインドフルネスとは、<気づき>です、、、注意と言っても良いし、、、観察と言っても良い。
何に対する気づきか?
生きている<今>への気づきです。
日常生活の中で、私たちは<今>に気づくことはほとんどありません。
<今>が、今あることはあたりまえすぎるほどあたりまえだからです。
あらためてそれについて考える機会もないでしょう。
私たちは、<今>に注意を払うことなく、、、いつも未来を期待し、、、過去を悔やんでいます、、、そしてものごとを解釈し、、、損得計算をします。
<今>というのは、そうした日常習慣の注意によって、何重にも隠れてしまっているのです。
この注意をシフトしてみましょう。
あれやこれやから、生きている<今>という瞬間に、注意をシフトするのです。
なぜ、<今>に注意をシフトするのか?
その目的は?、、、その効用は?、、、それによって今抱えている問題が解決されるのか?、、、私自身の心の悩みを改善できるのか?、、、
そうした問いが自然と生まれてきますが、そのようなことにはいっさいとらわれないようにするのが、マインドフルネス瞑想です。
マインドフルネス瞑想のひとつに<呼吸瞑想>があります。
静かに座って、呼吸の<今>に注意を向けます。
呼吸以外のものすべてから注意をそらします。
当初は、いろいろな想いが湧き起こってきます。
仕事や家庭の上で抱えている具体的な問題が浮き上がってくることもあるでしょう。
その時、それをどうすれば良いのかを考えるのではなく、その問題から注意を離します。
しかし、注意を離そうとすればするほど、離れなくなります。
ですから、そういう時は、問題が浮かぶにまかせます、、、抵抗しなければ、その問題は雲が流れるように去り、、、また新たな問題が浮かんできます、、、それも流れるままにまかせ、、、その流れを眺めるようにします。
つまり、今、それに気づいている、、、意識をそのような受動的な状態におくようにします。
自分の頭が混乱し、心が疲弊しているような場合も、、、その心の状態を改善しようと、、、リラックスやポジティブな心身状態を獲得しようと、、、力むのではなく、、、単に、今、その状態に気づいている、、、
そういう意識状態を保つことが、マインドフルネス瞑想における大切なポイントです。
(続く)
大久保忠男
** 以上は、2015年8月6日配信<起業レッスン>の再掲です *
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