起業レッスン076 : ミニ起業家の7つ道具(19) 精神性3 - マインドフルネス瞑想
起業レッスン076 : ミニ起業家の7つ道具(19) 精神性3 - マインドフルネス瞑想
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前回は、<精神性 − マインドフル革命>について話しました。
1.昨年(2014年)、タイム誌の表紙に<マインドフル革命(The Mindfur Revolution)>の文字が躍った。
2.今年(2015年)に入ってからは、日本のビジネス誌やビジネス書でも眼にすることが多くなってきた。
3.この言葉が一躍有名になった理由は、グーグル社やアップル社をはじめとする米国先進企業が、<マインドフルネス瞑想>を社員研修で採用し、それが評判になったから。
4.<マインドフルネス瞑想>のマインドフルネスという語は、パーリ語のサティの英訳であり、<気づき>と訳されている。
5.<マインドフルネス瞑想>は、<上座部仏教>の瞑想法からきているが、J・カバットジン博士が、精神医学の見地から、これをビジネス研修に取り入れた。
6.<マインドフルネスストレス低減法>のプログラムとして、医療機関をはじめ、企業研修、学校、刑務所、スポーツ分野などに適用されてきた。
今回は、J・カバットジン博士のプロフィルとプログラムのさわりを紹介しましょう。
博士は、1944年生、現在マサチューセッツ大学医学部名誉教授。
禅やヨガについての造詣が深く、1995年にマサチューセッツ大学マインドフルネスセンターを創設。
博士が開発したプログラムである<マインドフルネスにもとずくストレス低減法(MBSR)>は、世界中で活用されています。
<マインドフルネス瞑想>は、もともとは、ベトナムの禅僧ティクナットハン達によって、欧米世界に広まっていました。
その影響のもとにありながら、博士は、宗教性を極力取り去って、これを精神医学的なプログラムに仕立てたのです。
医療施設をはじめとするさまざまな分野で、多くの成果をもたらしていますが、ビジネス研修でみられる顕著な成果を垣間見てみましょう。
成果のひとつは、ストレスへの耐性ができることです。
たとえば、組織内で昇進すると、環境が変わり、それに応じて、マネジメントのスタイルも変わります。
上司からも部下からも、寄せられる期待が増大し、くだされる評価も厳しくなります。
従来のやりかたを踏襲するのではなく、今まで以上の成果をあげる自分を模索しなければならない。
まじめな人ほど、その環境変化に応えようとして、プレッシャーをまともに浴びることになります。
そうして、ストレスから心身障害に陥ってしまう。
ミニ起業家も同様です。
組織人のように、上司や部下からの期待と評価からくるプレッシャーは無いですが、かわりに、ビジネス基盤の不安定さから来るストレスにさらされます。
いずれの場合も、、、眼が回るような忙しさ、、、難しい意思決定、、、問題の山積、、、自分の能力への自信の無さ、、、失敗への不安、、、
、、、こうしたものが重なり、バランスが崩れると、ストレスに呑みこまれてしまう。
<マインドフルネス瞑想>は、この<ストレスに呑みこまれる>ことへの防御の役割を果たしてくれるものです。
あなたの置かれている状況は変わらない、、、ストレスをもたらす原因も消えない、、、しかし、そういうなかで、バランスを保ちストレスに呑みこまれることがなくなる、、、
ストレスがあなたを振り回すのではなく、あなたがストレスをコントロールする、、、
つまり、<マインドフルネス瞑想>によって、ストレスへの耐性が、あなたに備わる、、、
(続く)
大久保忠男
** 以上は、2015年7月30日配信<起業レッスン>の再掲です *
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