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起業レッスン056 : 知識産業化社会(2) 知識労働者:テクノロジスト

起業レッスン056 : 知識産業化社会(2) 知識労働者:テクノロジスト
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前回は、<知識産業化社会>について話しました。


ミニ起業家の7つ道具のひとつである<専門性>が、なぜ重要なのか、、、

それは、今、時代が知識産業化社会に移行しつつあるからです。

そして、、、

1.知識産業化社会では、知識が最も重要な資源であること

2.その知識を有するのが、知識労働者であること

3.知識労働者は、従来の労働者とは異なった価値観や働きかたを求めていること

4.知識労働者は、会社とパートナー的な関係になること

、、、etc.,



今回は、<知識労働者:テクノロジスト>について、さらに掘り下げてみましょう。


旧来の知識労働者は、、、というと何でしょう?

医師や教師、弁護士・公認会計士などの士業、それに、聖職者やジャーナリスト、などですね。

主に頭を使う仕事ですが、旧来の会社(従業員)社会の中では少数派でした。


一方、知識産業社会における、知識労働者とは、、、どういうものでしょうか?


例えば、医療分野で言うと、、、

旧来からある、医師、看護師、X線技師、歯科技工士などに加えて、超音波技師、理学療法士、精神科ケースワーカー、言語療法士等など、多くの知識労働者が新たに生まれています。


医療分野だけでなく、、、IT関連や製造関連、設計デザイン、教育、金融、介護など、さまざまな分野で、新種の知識労働者が続々と誕生しているのです。


それから、もうひとつの大切なポイントが、専門的な知識をそれほど必要としていないと思われる仕事をしている労働者も進化することで、知識労働者になることができるということです。

例えば、従来の<秘書>の仕事は、かって<重役秘書>と呼ばれたように、経営陣のスケジュール管理などの雑用を担う、専門性の低い事務作業だと、一般的には思われてきました。

しかし、これが知識労働者に進化すると、、、

秘書として仕えていた上司は、特定の顧客のような位置づけとなり、その顧客のための、特別な情報収集と事務管理のベストな仕組みを構築運用する専門性の高い仕事となります。

秘書はオーダーメイドの<事務管理エキスパート&コンサルタント>となるのです。


また、掃除や片付けなどの家事労働についても、知識労働化されつつあります。


(佐藤真美さんの場合は、、、会社勤務時代は、衣料一般の仕入事務管理業務でしたが、、、独立後は、オーガニックコットン専門のMD・商品開発業務へと、、、知識労働化しましたね。)


このように、あらゆる労働が知識労働化し、労働者は知識労働者へと変貌します。


PFドラッカーさんは、この広範で新種の知識労働者のことを、<テクノロジスト> と名づけました。


ドラッカーさんについては、ご存知ですか?

日本でも海外でも、最も著名な経営学者で、経営学の父とも称される人です。(2005年逝去)


工業化社会から知識産業社会へと移行する中で、このテクノロジスト、つまり多くの新種の知識労働者が生まれてきていることを最初に指摘したのは、彼です。

そして、ドラッカーさんは、晩年の著作の中で、全労働者の中のテクノロジストの割合が、2020年代には、先進国における最大の層になると予見しています。

工業化社会の一般労働者にかわって、テクノロジストが、来るべき社会(知識産業社会)の主役になるだろうと言っているのです。


ですから、テクノロジストの価値観や働きかたやニーズが、これからの社会や組織に大きな影響を与えていきます。

知識産業社会とテクノロジストが、どのように社会を動かし、時代を変えていくか、、、その大きな潮流を見きわめて、舵取りをしていくことが大切なのです。


今日は、新種の知識労働者であるテクノロジストについて話しました。



大久保忠男



** 以上は、2015年3月5日配信<起業レッスン>の再掲です *

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