起業レッスン052 : ミニ起業家物語 − 役割とライフスタイル
起業レッスン052 : ミニ起業家物語 − 役割とライフスタイル
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前回と前々回のあらすじに見るように、、、
佐藤真美さんの起業は、もともとは、自分が納得できる仕事を、自分自身の力で続けられるようになりたいというささやかな思いからはじまりました。
そのために、自分の会社を持つことにしましたが、社員を雇って、会社を大きくしたいとは考えていませんでした。
でも、目の前に現れてくる課題にひとつひとつ取り組み、それをビジネス機会に変えていくことで、真美さんのビジネスは次第に大きく成長していきました。
今や、<ミニ起業家>の範疇を超えて、組織も大きく複雑なものになってしまいました。
真美さんは、しばし立ち止まって、自身の<ビジネス>と<組織>と自分の<役割>について、見直すことにしました。
【佐藤真美さんのミニ起業家物語−35】
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真美さんは、ビジネスの成功と拡大にともなって役割が増え、多忙を極めるようになった。
自分らしいライフスタイルを実現したいという思いから、起業の道を歩んできたが、いつしか、、、ビジネスにどっぷりとはまりこみ、組織の維持に注意の大半をつかうようになっていた。
このまま無自覚でいると、ビジネスが自分の人生の主人公となり、自分はビジネスの道具のようになる、、、そういう感じがしていた。
ビジネスの中で、自分の役割をどう位置づけるのかを真美さんは考えた。
このまま、<ベンチャー経営者>のように、大きく成長していくビジネスを統括していきたいのか、、、
それとも、<経営統括>は他の人に委譲して、自分は違う役割を担うのか、、、
また、組織から見て、真美さんが真に貢献できるものは何か、、、
真美さん自身でなければ、できない仕事はなんなのか、、、
最適解は、すぐには導き出せないかもしれない、、、
ビジネスが自分に求めるものと、自分が求めるライフスタイルとの間のバランスを見つけることができるまで、試行錯誤を繰り返すことになるだろう、、、
それは難しい課題だが、今こそ、それに取り組むべき時だ、、、
真美さんは、そう感じていた。
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真美さんが、これからどのような道を歩むのか、、、
みなさんも、自分ならどうするだろうかと、想像してみてください。
佐藤真美さんのミニ起業家物語は、今回で一端終了します。
起業のケーススタディとして、35回にわたって連載してきました。
起業が、身近なものとして多少でもイメージできたでしょうか、、、?
物語の後半は、駆け足で展開しましたので、企画イメージの羅列のようになってしまいましたが、、、
<ミニ起業>のプロセスの全体像のようなものを把握してもらえれば、うれしいですね。
次回は、<ミニ起業家>として生きていくためのポイントを、この物語の中から引きだしてみましょう。
大久保忠男
** 以上は、2015年2月5日配信<起業レッスン>の再掲です *
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