起業レッスン023 : ミニ起業家物語 − EC集客
前回は、<起業家物語−EC開設作業>を話しました。
佐藤さんは、web制作フリーランサーの野中幸恵さんの協力を得て、(株)エコスタイルとしてのECサイトを構築しました。
野中さんがECシステム全般を準備し、佐藤さんが商品選定や商品写真、商品紹介文などを分担し、諸々の作業を経て、ようやく開設にいたりました。
【佐藤真美さんのミニ起業家物語−10】
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佐藤さんは、ECを開設した。
それとともに、、、ECサイト内の会社案内のコーナーには、(株)エコスタイルの企業向け業務メニューも掲載した。
そこには、他企業のオーガニックコットン事業を支援するビジネス内容を詳細に告知した。
商品企画開発、商品仕入れ業務代行、販売チャネル開発、その他のコンサル業務などだ。
現在取引中の3社(前職の会社、鎌倉エコショップ、自然化粧品会社)や現行の仕入先と同様の新規取引先を開拓するための案内だ。
従って、サイトの内容は、大きく分けると、ECサイトと企業向け業務案内の2種類となる。
ECサイトは、エンドユーザー向けであり、いわば、BtoCである。
業務案内は、企業向けであり、いわば、BtoBである。
どちらもオーガニックコットン事業であるが、顧客が、一方は個人であり、他方は会社だ。
両者は、ビジネスの形態が異なる。
(注:BtoC及びBtoBについては、わたしと起業comオフィシャルサイトの起業お役立ち事典を参照ください ⇒
http://www.watashi-kigyou.com/000585.htm)
さて、ECサイトを開設しても、お客に来てもらわねば、商売にならない。
佐藤さんは、ECサイトへの集客をはじめた。
オンラインとオフラインの両面で行うことにした。
オンラインでは、SEO対策、キーワード広告、アフィリエイトなどの一般的な施策に加えて、マタニティや新生児ママの集まるサイトへのアプローチも試みた。
例えば、オーガニックコットンのベビーソックスなど、ちょっとした小物をプレゼント提供するかわりに、(株)エコスタイルのECを紹介してもらうといったことだ。
オフラインでは、まず育児雑誌や、地域単位で刊行されている育児サークル誌が狙い目だ。
プレゼント提供による無料出稿が受けいれられ易い。
地域の産院や育児教室にもアプローチをかけた。
基本的には、オンライン集客については野中さんが、オフライン集客については佐藤さんが担当した。
市場開拓にはコストと時間がかかるが、佐藤さんとしては、先行コストについては、収益が見込めるまで、できるだけ抑えていきたい。
と言っても、キーワード広告などには、それなりのコストが必要不可欠だ。
今はわずかの額しか広告費に計上できないが、売上が順調に伸びてくれば、収益の中から振り向けていこうと考えていた。
、、、こうして、諸々の施策が功を奏して、売上は徐々に伸びてきた。
しかし、なかなか利益につながらない、、、
これが、新たな課題だった。
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(続きは次回へ)
大久保忠男
** 以上は、2014年2月13日配信<起業レッスン>の再掲です *
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