起業レッスン017 : ミニ起業家物語 − ライフスタイル
前回は、佐藤真美さんが経済的基盤を確かなものにするために、新たな収入源をつくる話でした。
でも、それにともなって、次第に忙しくなり、おばあちゃんのアドバイスを忘れていました。
それで、佐藤さんは、忙しくても生きる喜びを忘れないようにしたいという気持ちを、あらためて噛みしめ、住まいを変えることにしました。
佐藤さんが好きだった海の見える場所へ、、、
というところまで話しました。
今回は、佐藤さんのミニ起業家としてのライフスタイルや働きかたを取り上げます。
【佐藤真美さんのミニ起業家物語−6】
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佐藤さんは、新たな収入源を開拓し、まだわずかだが経済的な見通しができてきたので、初心にかえって、夢を形にした暮らしかたをしていこうと考えた。
これまでは、前職で勤めていた会社との通勤に便利な、都心に近い住宅街に住んでいた。
起業家として独立した今、都心から遠いが、海の見える静かな場所に移り住むことにした。
新居は、湘南の高台の海の見えるマンションのワンルームだ。
佐藤さんが手伝っている鎌倉エコショップは、ここから近い。
業務契約先の2社(前職の会社と新たな顧客企業である自然化粧品会社)は、いずれも都内なので、新居からは1時間半ほどの距離になる。
しかし、訪問日は2社合わせても週2〜3日であり、ラッシュ時を避けるように工夫すれば、それほど通勤の負担は感じないだろう。
仕事は、主に自宅でこなすので、佐藤さんにとっては、海の見えるメリットのほうが大きいのだ。
家賃も以前に比べると1〜2割安くなる。
佐藤さんは、将来、経済的に余裕ができても、自宅の外に、自前の事務所を構えるつもりはない。
駅近のビルの中に看板を掲げないと会社らしくないといった世間的な感覚に縛られていないからだ。
便利さや会社らしさや世間体などよりも、自然の中で五感の躍動や心のひろがりを大切にしたい。
インターネットのおかげで、パソコンさえあれば、どこにいてもほとんどの業務が可能だ。
将来、顧客企業の2社が、TV会議などの環境を整えてくれれば、訪問頻度も今よりすくなくなるだろう。
世間体や固定観念から生じるムダは、いっさい省こうと、佐藤さんは考えている。
自宅で波音や潮香を感じながら、誰にも気兼ねなく仕事ができる。
佐藤さんにとって、こんな魅力的な働きかたはない。
湘南には、海の見える洒落たカフェが多いので、気分転換にそこで仕事をすることもできるだろう。
そういう場所では、時々仕事の手を休めて、、、
ボーとしながら、海を眺める、、、
遠くに白い帆のヨットが行きかい、、、
陽の光が波間にきらめく、、、
淡い喜びを感じる、、、
おばあちゃんが頷いているような嬉しそうな顔が思い浮かぶ、、、
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、、、続きは、次回へ、、、
大久保忠男
** 以上は、2013年12月26日配信<起業レッスン>の再掲です *
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