起業レッスン009 : ハブシステム
前回は、<ミニ起業家のエコシステム(生態系)>について話しました。
ミニ起業家とミニ起業家を支援する人たち、、、そういう人たちが増えることで、ミニ起業家のエコシステム(生態系)ができつつあることにふれました。
さて、、、エコシステムが育ってくると、そのなかに中核となる<ハブ>が生まれてきます。
<ハブ>とは、なにか?
「ハブ空港」や「ハブ&スポーク」と言われるように、放射線状や車輪の中心部のことを意味します。
たとえば、、、アイフォンやアンドロイドのアプリ開発の仕組みが代表的なモデルです。
アイフォンやアンドロイドは、アプリ開発者にプラットフォームを提供し、多くのミニ起業家のための<ハブ>的な役割を担っているのです。
貧困層向けの小口融資で有名なバングラデシュのグラミン銀行も、当地のミニ起業家にとっての<ハブ>的な存在です。
日本でも、、、地域に貢献する活動向けに小口融資を行っているコミュニティバンクがありますが、やはり、地域内ミニ起業家のための<ハブ>的存在です。
このような、ミニ起業家を支援する<ハブ>システムが、これからは、さまざまなスタイルで生まれてくるでしょう。
おそらく、企業、自治体、政府系機関、大学、NPOなどが、それぞれの機能を生かしながら、新たな<ハブ>構築を模索しはじめます。
とりわけ、大手中堅企業は、自身の一部を<ハブ>化していかないと生き残れない時代になります。
なぜか?
大手企業と言えども、単独で閉鎖的な組織内では、あらゆることが前に進まなくなっているからです。
このことが、働きかたの大変革を促しています。
また、ここにミニ起業家にとってのチャンスも生まれてきます。
次回は、会社〔従業員〕社会の転換について話します。
大久保忠男
** 以上は、2013年9月18日配信<起業レッスン>の再掲です *
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