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スピリチュアルレッスン135 : シフト13  世間的自分にかたどられる

スピリチュアルレッスン135 : シフト13  世間的自分にかたどられる
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前回は、<生命の防衛策>を話しました。


1.蟻塚(蟻社会)を形成した同じ力が、人類社会の原型を創造している。

2.もし、一匹の働き蟻が、突然自己に目覚め、なぜ自分は蟻塚のために働かなければならないのか?、、、と疑問を持つようなことがあれば、この力はすぐさまそれに反応する、、、

3.なぜなら、、、こうした疑問は、蟻塚を危機に陥れるから、、、

4.疑問を持った一匹の働き蟻は、ほうっておくと、蟻塚よりも自分を優先させるようになる、、、そして、自分が生き残れるのであれば、蟻塚は無くてもかまわないという考えに行き着くかもしれない、、、

5.だから、そのような事態にならないように、その力は有効な手段を行使するはずだ。

6.どのように行使するか?、、、当の働き蟻がみずからその疑問を否定するような方向に仕向けるはず、、、<自分が蟻塚のために働くのは、自分の利益にもなるからである>というふうに、、、

7.これは、予測できる危機に対する、生命の自己防衛策。

8.人類社会の道徳の深部にある自然強制力とはそのようなものであると、ベルクソンの『道徳と宗教の2源泉』は語る。

9.そうした類の<道徳>の特質は、社会を否定しようとする力を否定するところにある、、、<否定の否定>というのが、その本質だと言っていい。


<否定の否定>、、、社会を否定しようとする<傾向>を否定する力がつねに働いています。

それは鋳型となって、わたしたちひとりひとりをかたどっていると言ってもいいでしょう。

この鋳型によって、<わたし>のすみずみまで<社会>が浸透しているのです。

現実感覚としては、<社会>という言葉よりも、<世間>という言葉のほうがしっくりくるでしょう。

<わたし>は、社会人として、世間的自分として、日常生活を営んでいます。

<社会>が急激に変わらなければ、、、<世間>が揺れ動かなければ、、、疑問も無く日々過ぎていったでしょう。

しかし、大きな地殻変動が起きると、社会とともに世間的自分は大きく揺り動かされます。

既存の社会構造が崩壊に向かうと、世間的自分も崩壊していきます。

社会人としての世間的自分が崩壊するとどうなるか、、、

社会という衣装が剥ぎ取られて、裸の個になります。

裸の個になると、、、個は群集化します、、、そして、一種の虚無にのみこまれます、、、虚無は死の影を帯びます、、、

個は、そうした虚無には耐えられないので、、、この虚無を隠蔽する仕組みが求められます。

その仕組みが、、、スピリチュアルレッスン128の<デミアン2>でも触れたとおり、、、救済装置としてのファシズムです。



(続く)







** 以上は、2016年10月13日配信<スピリチュアルレッスン>の再掲です *
  






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