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スピリチュアルレッスン133 : シフト11  蟻塚(ありづか)の蟻(あり)

スピリチュアルレッスン133 : シフト11  蟻塚(ありづか)の蟻(あり)
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前回は、<世間が生きている>を話しました。


1.英国の植民地であったインドの密林のなかで、英国の森林監督官がただ独り小屋住まいをしていた、、、この森林監督官は、毎晩ディナーの席で、彼以外には客も家族も誰一人いなかったにもかかわらず、<礼服>を着用していた。

2.この森林監督官は、当時の英国社会そのものを体現していた、、、礼服の着用が、彼の<アイデンティティ>を支えていた。

3.孤島のロビンソンクルーソーも、独りで生存しながらも、彼の意識は<社会>とともに暮らしていた、、、難破船から拾い上げた品々は、社会的エネルギーを彼に補充した、、、<社会>が彼を充たしていた。

4.実は、わたしたちひとりひとりが、英国の森林監督官であり、ロビンソンクルーソーでもある。

5.<わたし>は、社会そのものであり、世間そのものだった、、、<わたし>が生きているというよりは、<世間>が生きている、、、と言ったほうがいいのかもしれない。


人は、ある時ある場所に生まれて、平均して80年前後の期間を生き、ある時ある場所で死す運命にあります。

その間<わたし>は、赤ちゃんであり、子どもであり、夫(妻)となり、父親(母親)となり、会社人となり、部下であり、上司であり、友人であり、市民であり、国民であり、定年退職者となり、老人となり、、、その人生は、移りゆくさまざまな社会のペルソナ(仮面)と化しながら、社会で始まり社会で終わります。

つまり、、、人生の必然性と根拠は、人類という種と社会にあって、<わたし>にはない、、、<わたし>は、<社会>を維持するためのひとつのパーツに過ぎない、、、


要するに「蟻塚(ありづか)の蟻(あり)」の在りかたと本質的に変わらないことになります。

完璧性という意味では、蟻や蜂の社会以上のものはないが、完璧なのは、蟻ではなく、蟻塚社会のほうであって、そこでは、一匹の蟻は蟻塚社会全体に奉仕する機能としてのみの在りかたで、全体に融合し、個としての輪郭は消えています。

ここまで言い切ってしまうと、身も蓋もないような感じになりますが、人類社会もさまざまなフィクションを剥ぎ取っていくと、このような赤裸々な姿が浮かぎあがってくるのは否定しようがないですね。



(続く)






** 以上は、2016年10月6日配信<スピリチュアルレッスン>の再掲です *

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