スピリチュアルレッスン112 : 死についてのワーク(71)死後の世界33:ルドルフ・シュタイナー8胎児の時間と記憶
スピリチュアルレッスン112 : 死についてのワーク(71)死後の世界33:ルドルフ・シュタイナー8胎児の時間と記憶
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前回は、<ルドルフ・シュタイナー7 記憶と時間の魔法>を話しました。
1.幼少期に眼が見えなくなり、成人後医学の発達で治療が可能になってから視力を回復した人の追跡記録がある、、、
2.そのような人たちの内、少なくない人が、眼の機能が回復したにもかかわらず、眼前に広がっている光景を了解することができないと言う、、、
3.そのために、見えるにもかかわらず、その光の世界で生きていくことができず、眼を閉じて元の世界に戻っていく、、、
4.つまり、私たちに見えている世界と見ている私の間には、過去の記憶による<了解>というクッションがはさまっている、、、
5.このクッションを取り除くと、見えている世界は了解できないものになってしまう、、、
6.見ている世界が了解できるものになるためには、記憶と時間の魔法が必要なのだ、、、
誕生からの過去の記憶が、生きて現在に働いているからこそ、眼前の世界が成り立っていることを述べました。
さらに、誕生以前の胎児についても、三木成夫さんは、時間と記憶の不思議について語っていますので、それにふれてみます。
胎児は、10月10日をかけて、ひとつの細胞からひとへと進化していきます。
みなさんは、胎児の発達の様子を写真でごらんになったことがあるでしょう。
ママのおなかの中で、最初は、魚のような姿かたちをしていたのが、カエルのような両生類へと変化し、それから爬虫類・哺乳類へと発達進化をとげて、最後にあかちゃんそのものになります。
昔、英国のジョセフ・ニーダムさんという科学者が、胎児のおしっこの成分を研究していました。
そして面白い発見をしました。
おしっこは、始めは魚のおしっこの成分と同じなのです。
それがしばらくすると、カエルのおしっこの成分へと変化するのです。
変化するちょうどその時に、胎児の顔を観察すると、その顔つきは魚からカエル(両生類)へと変わるところなのです。
これに関連して、三木さんは、大変意味深い学説を発表しました。
三木さんは、胎児が魚からカエル(両生類)に進化するちょうどその時、妊婦さんのつわりが一番ひどくなることに気がつきました。
<生命進化の途上で、魚からカエルに進化するということは、なにを意味するのだろう?、、、それが、妊婦さんの『つわり』とどう結びつくのだろう?、、、>
三木さんは考えました。
魚からカエルに進化するということは、生命が海から陸へと上がること、、、それは、生存のための環境が激変することを意味している、、、たとえてみれば、人類が火星に移住するようなもの。
生命進化にとって、それは大変な冒険でありリスクであったはず、、、妊婦さんの<つわり>は、その生命史の大事件を、生命の危機として追体験していることを現しているのではないか....というのです。
もしそうであれば、、、30数億年の生命進化の歴史が、誕生までの胎児の10月10日の期間に凝縮されているだけでなく、生命史の大昔の大事件が、胎児を育むママのからだの変調として刻印されている、、、いまさらながら生命誕生の神秘に驚きますね。
また、おなかの中で、胎児を包む羊水は、その進化の時期に当時の生命を育んでいた古代の海水と成分を同じくするともいわれています。
想えば、そのような羊水に包まれた胎児は、地球の生態系の悠久たる歴史を夢見ながら生命進化の頂点であるヒトとしての目覚めを準備しているのでしょうか、、、
そして、妊婦さんはすべて、生命史を秘めた内なる地球(胎児)を創造し慈しむガイア(ギリシャ神話で大地の女神)の化身といってよいのかもしれませんね。
(続く)
** 以上は、2016年6月22日配信<スピリチュアルレッスン>の再掲です *
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