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スピリチュアルレッスン108 : 死についてのワーク(67)  死後の世界29 − ルドルフ・シュタイナー4 生への注意の喪失

スピリチュアルレッスン108 : 死についてのワーク(67)  死後の世界29 − ルドルフ・シュタイナー4 生への注意の喪失
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前回は、<ルドルフ・シュタイナー3:記憶のパノラマ体験>を話しました。


1.シュタイナー神秘思想は、霊的ヒエラルキーや魂や身体や宇宙論などの体系的な構造を語っているが、その重要な一側面が<死後の世界>についてのビジョン。

2.シュタイナーの死後世界ビジョンは、他のいろいろな側面との関連のなかで語られるべきものだが、ここでは、シュタイナー思想の一端が感じられるよう、ほんのさわりの部分を取り上げる。

3.死の直後に、死者が体験するのは、記憶のパノラマ現象だと、シュタイナーは言う。

4.誕生から死にいたるまでに体験してきたすべてについての広大な記憶像が、死者の眼前に広がる。

5.記憶のパノラマ現象については、こういう話をたびたび聞くことがある、、、大きな事故、、、例えば、運転していた自動車が激突して外に放り出される、、、崖から落下する、、、にもかかわらず、奇跡的に助かった人が語る体験、、、その体験は、ほんの一瞬であったが、スローモーションの映像を見ているように、時が止まったように感じ、、、自分の一生がパノラマのように広がっているのを見る、、、

6.生きている間にこのような体験する人はまれだが、シュタイナーによると、死の直後は誰もが通り抜ける体験のようだ。

7.そして、この<記憶のパノラマ体験>は、死の直後の数日間しか続かないと言う。


記憶のパノラマ現象がなぜ生じるのか、、、?

それは、一言で言うと、、、<生への注意>が失われたからだ、、、と述べることができます。

身体は、意識存在を<生への注意>に引き入れ、未来に向けて行動をうながすための<媒体>です。

この身体が、、、事故などの衝撃に出会うと、、、または死を迎えると、、、生への注意が霧散し、記憶のパノラマ現象が生じることになります。


記憶というのは、誕生から今までの記憶のすべてが消えることなく、そのままで存在しているのですが、、、日常は、その記憶は意識にのぼりません。

なぜなら、生きることに、そして生活することに邪魔になる記憶は、日常意識から締め出されているからです。

今生きることに必要な記憶のみが意識化されるのです。

脳や身体は、そのための器官であり、そのための仕組みです。

脳は、記憶を保存するためにあるのではなく、記憶を締め出す(忘れさせる)ためのものであり、現在に必要な記憶のみをそこから取り出すためのものだ、、、ということは、以前も話しました。

記憶は、感光剤のように脳に刻印されているのではなく、、、また、メモリーチップのように脳に保存されているのでもない、、、というわけですね。



(続く)



** 以上は、2016年5月25日配信<スピリチュアルレッスン>の再掲です *
  

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