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スピリチュアルレッスン089 : 死についてのワーク(48)  死後の世界10 − プルーフオブヘブン5:脳内幻想説を検証

スピリチュアルレッスン089 : 死についてのワーク(48)  死後の世界10 − プルーフオブヘブン5:脳内幻想説を検証
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前回は、<死後の世界9:プルーフオブヘブン4-脳内幻想と臨死体験>について話しました。


1.エベンさんの臨死体験時における鮮明な映像と明晰な意識状態は、現実以上の現実感をともなっていた。

2.エベンさんは、神経科医として、患者の幻覚症状に多く付きあってきた、、、また、彼自身も昏睡状態から目覚めた数日間は幻覚症状に悩まされた。

3.それらの経験から、臨死体験の内容は幻覚症状とは本質的に異なると、彼は感じた。


このような経験を踏まえて、エベンさんは、臨死体験内容は脳内現象ではないと直覚したのです。

そして、この直覚は、科学的な脳分析を通じて、彼の確信に変わっていきます。


エベンさんの疾患は先述したように、<細菌性髄膜炎>と言います。

この病の特異性は、他の脳疾患にくらべて、脳に致命的なダメージを与えるものだということです。

他の脳疾患、つまり頭部損傷、脳卒中、脳溢血、脳腫瘍などの疾患は、新皮質を破壊し昏睡を誘発するが、多くの場合、新皮質に部分的損傷を与えるだけにとどまり、それ以外の部位は機能が損なわれないまま無傷で残される、、、

しかし、これらと異なり、細菌性髄膜炎は、大脳新皮質の機能を完全に破壊し、さらには脳のより深い原始的部分にも損傷を与える、、、

このことが、細菌性髄膜炎をともなった臨死体験が脳内妄想ではないことを結論づけると、エベンさんは考えるのです。


この結論を背景にして、一般的な医師や科学者が臨死体験を脳内妄想とみなす根拠を、エベンさんはひとつひとつ検証していきました。

まず、<私(エベンさん)が体験したことは、末期の苦痛を和らげようとして誘発された脳幹の原始的なプログラムだったのか?>という問いに対しては、、、

、、、<私の臨死体験の内容は、きわめて洗練されたレベルの視覚や聴覚があり、それらの現象について高度な意味を認知していたことから、脳の爬虫類の部分が生み出したものとは考えられない>、、、と。

では、<情動の表出に関与している大脳辺縁系の奥深くにある記憶が、歪められたかたちで浮かんできたのか?>という問いについては、、、

、、、<新皮質が機能していない状態では、大脳辺縁系にはあのような明晰さと論理性をともなうビジョンを創出することはできない>、、、と。

次に、<投与されていた薬物類の一部によって引き起こされた、ある種のサイケデリックなビジョンだったと考えられるだろうか?>という問いに対しては、、、

、、、<こうした薬剤が働きかけるのは、新皮質の受容体である。この場合も、大脳新皮質が機能していなければ、薬剤が作用するためのカンバスもなかったのだ>、、、と。


エベンさんは、これらの問い以外にも、脳内妄想についてのいくつかの仮説を検証しながら、エベンさんの臨死体験には当てはめることができないことを論証しました。

そして、次のように語ります。

<私の臨死体験は、すべてが、驚くほどの透徹した光景、意識の明晰さを表しており、それらは脳の高次機能を示唆していたが、その時、現実には高次機能をつかさどる脳の領域は活動不能になっていたのだ>、、、と。



(続く)



** 以上は、2015年12月16日配信<スピリチュアルレッスン>の再掲です *

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