スピリチュアルレッスン088 : 死についてのワーク(47) 死後の世界9 − プルーフオブヘブン4:脳内幻想と臨死体験
スピリチュアルレッスン088 : 死についてのワーク(47) 死後の世界9 − プルーフオブヘブン4:脳内幻想と臨死体験
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前回は、<死後の世界8:プルーフオブヘブン3>について話しました。
1.エベンさんは昏睡状態に陥り、家族は担当医師から死の宣告を受けたが、7日目に奇跡的に蘇る。
2.回復するにつれて、エベンさんは昏睡中の臨死体験を思い出し、記録に書き留めた。
3.一方で、脳神経外科医の世界的権威として知られていた彼は、細菌性髄膜炎に罹った当時の自分の脳の状態を細かく分析した。
4.脳生理学は近年急速に発達した学問分野だが、脳科学の基本的なビジョンは、昔からそれほど変わっていない。
5.基本的なビジョンというのは、意識は脳物質の活動によって生じた現象であり、意識自体が独立して存在するわけではないというもの。
6.脳生理学の専門家であるエベンさんも、同じように考えていた。
7.しかし、ふたつの理由から、彼は自身の科学的信条を見直すことを迫られた。
8.ひとつは、臨死体験時のあまりにも鮮明で鮮やかな映像と疑いようの無い現実感であり、もうひとつは、極度に衰弱し、ほとんど仮死化したような、当時の脳の状態についての科学的考察だ。
臨死体験時の鮮明で鮮やかな映像と疑いようの無い現実感について、エベンさんはこう語っている、、、
<“現実”という抽象的な単語では、説明しようとしている内容を伝えることができないのをもどかしく思う。
夏のある日に映画を観に行った子どもを想像していただきたい。
映画は面白く、夢中で観続けた。
上映が終わり映画館の外へ出ると、明るい陽射しのほっとする世界に引き戻される。
太陽の熱や風の心地よさを肌に感じながら、こんなに気持ちのいい日を薄暗いところにこもって過ごしたとは、なんてもったいないことをしてしまったのだろう、と思ってしまう。
その気持ちを一千倍にしたものと考えてもらえばいいだろう。
だがそれでも、私がそこで感じた現実感にはとうてい及ばないのだ。>
<現実感>というのは、主観的な性格が強い、、、現実感の強い幻覚症状もあるだろう、、、と他人は言うかもしれない、、、
しかし、この時の体験は幻覚症状の現実感とはまったく異なると、エベンさんは強調する。
神経科医として、彼は幾度となく、患者の幻覚症状とつきあってきた、、、そして、エベンさん自身も実は幻覚症状を体験した、、、
7日間の昏睡状態から目覚めた直後の数日間、迫真的な悪夢のなかにいたのです。
医師として外から観察していた患者の脳内妄想を、そのように自らの内から体験することにより、幻覚の性質をはっきりと知ることができたと言います。
そして、幻覚時の現実感と臨死体験時のそれとは本質的に違ったものだと考えるにいたりました。
臨死体験時にエベンさんが体験した現実感は、日常的なこの世界の現実以上のものであり、脳内妄想に類するものではない、、、と。
また一方で、エベンさんの当時の脳の状態を分析した結果、科学的にも脳内妄想に結びつけることができないという結論に、彼はみちびかれたのです。
(続く)
** 以上は、2015年12月9日配信<スピリチュアルレッスン>の再掲です *
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