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スピリチュアルレッスン083 : 死についてのワーク(42)  死後の世界4 − EKロス4:蝶

スピリチュアルレッスン083 : 死についてのワーク(42)  死後の世界4 − EKロス4:蝶
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前回は、<死後の世界:EKロス3>について話しました。


1.ロスさんは、臨死体験の調査を続けているうちに、自分自身が神秘体験をするようになった。

2.その体験を含めた研究の結果、ロスさんは<死は存在しない、死後の世界を信じているのではない、知っているのだ>と語るようになった。

3.当時の医者や科学者から批判されたが、彼女は一顧だにすることはなかった。


EKロスさんの信念は、ひとなみはずれた強靭なものでしたが、それは若いころから一貫していました。

そして、その信念を、彼女の直観とイメージが支えていました。

ロスさんがいつも語っていたイメージ、、、それは蝶のイメージです。


今回は、<蝶>のイメージについて、ふれてみたいと思います。


スピリチュアルレッスン081でもご紹介した、死にゆくダギー少年のためにロスさんが語ったのは、さなぎから蝶への変容の物語でした、、、その物語から、さなぎから蝶に変わる<ぬいぐるみ>玩具もつくられましたね。


最初に蝶のイメージがロスさんに強く刻印されたのは、まだ若いころにナチ収容所を訪れた時です。

収容所の建物の壁のあちらこちらに、蝶が描かれており、その光景が彼女の脳裏に焼きついて離れなくなったというのです。

ロスさんが語っている一節をとりあげましょう。


<収容所の建物の壁には、名前やイニシャル、いろいろな絵が彫りつけられていた、、、どんな道具を使ったのだろう? 石片か? 爪か? 近づいて子細にながめた、、、あちこちに同じイメージがくり返し描かれていることに気づいた、、、蝶だった、、、みると、いたるところに蝶が描かれていた、、、建物は蝶だらけだった、、、わたしはつぶやいた、、、『なぜ蝶なの?』と、、、>


この時以来、ロスさんにとって、<蝶>はこの世から解放された<魂>を象徴するイメージになったのです。

古代ギリシアでは、蝶は<プシュケー>と呼ばれていました、、、そして、<プシュケー>には霊魂という意味があると言います。

日本でも、江戸時代に歌舞伎役者が亡くなると、その役者を偲んで版画が摺られましたが、役者が羽織っている着物の柄は<蝶>で彩られていたそうです。

<蝶>のイメージが持つ、そのような霊的な意味合いを表現した詩をご紹介しましょう。


中原中也の<ひとつのメルヘン>です。


秋の夜は、はるかの彼方に、
小石ばかりの、河原があって、
それに陽は、さらさらと、
さらさらと射しているのでありました。

陽といっても、まるで硅石か何かのようで、
非常な個体の粉末のようで、
さればこそ、さらさらと
かすかな音を立ててもいるのでした

さて小石の上に、今しも一つの蝶がとまり、
淡い、それでいてくっきりとした
影を落としているのでした。

やがてその蝶がみえなくなると、いつのまにか、
今まで流れてもいなかった川床に、水は
さらさらと、さらさらと流れているのでありました、、、



(続く)



** 以上は、2015年10月28日配信<スピリチュアルレッスン>の再掲です *
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