スピリチュアルレッスン080 : 死についてのワーク(39) 死後の世界1 − EKロス:ダギー少年
スピリチュアルレッスン080 : 死についてのワーク(39) 死後の世界1 − EKロス:ダギー少年
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前回は、<グリーフワーク:死後の生>について話しました。
1.現代人は、唯物論にしろ観念論にしろ、刷り込みによる信じ込みがあるため、事実を事実として見ることが難しい。
2.臨死体験は、<死後生>を虚無ではなく、現実以上に濃密な生と感じる。
3.ロスさんは、死後生のリアリティをどう受けとめるかは、その人のグリーフワークにとって決定的な意味を持つと言う。
4.死後生があろうがなかろうが、自分はどちらでも幸せだといえる人生の達人でないならば、死後生について、自分の考えかたと信じ込みを、一度まじめに省(かえり)みてもいいのかもしれない。
071〜080の10回にわたって、EKロス著<永遠の別れ>を参照しながら、グリーフワークについて語ってきましたが、今回からは、<死後の世界>のテーマをとりあげたいと思います。
前回、ロスさんは、死後生のリアリティの受けとめ方次第で、その人の生きかたが変わると言っていました。
死についてのワークの最後で最も重要なテーマです。
死後の世界については、科学的な見解によるものと神秘的な見方とがあります。
はじめに、神秘的な見方をとりあげましょう。
その後、科学的な(または哲学的な)見解をみてみましょう。
それぞれ多くの書がありますが、私自身が信頼できると考えるものを紹介しながら、一緒に探求を深めていきましょう。
まずは、EKロスさんの思想から入ります。
EKロスさんについては、<死の受容のプロセス>(062〜070)と<グリーフワーク>(071〜080)をとりあげてきましたが、いずれも癒しに役立つ実践的な内容でした。
単なる知識ではなく、生きることの気づきを深めてくれるように働きかけてくれました。
死後の世界についても、同じでしょう。
ロスさんは、末期ガンで死にゆくたくさんの子どもたちを看てきました。
そういう子どものひとりに、9歳のダギー少年がいました。
ダギー少年は、ロスさんに3つの質問をしました。
<いのちってなに?>
<死ってなに?>
<なぜ、ちいさな子どもが死ななければいけないの?>
ロスさんは、ダギーに返事を書きました。
そこで、物語を語りました。
さなぎが蝶に変身する物語です。
肉体というさなぎを脱ぎ捨てて、新しい命である蝶になること、、、それが死だと説明しました。
そして、多くのダギー少年のために、この物語をぬいぐるみ玩具にしました。
さなぎに見えるぬいぐるみを、裏側にひっくり返すと、蝶になるというものです。
このぬいぐるみ玩具を使って、多くの死にゆく子供たちに、死と死後についてのビジョンを与えたのです。
このビジョンは、ロスさん自身の信念として生涯変わりませんでした。
ロスさんは、このことを<信じているのではなく、知っている>と表現していました。
(続く)
** 以上は、2015年10月7日配信<スピリチュアルレッスン>の再掲です *
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