スピリチュアルレッスン069 : 死についてのワーク(28) 死の受容のプロセス9 段階5:受容
スピリチュアルレッスン069 : 死についてのワーク(28) 死の受容のプロセス9 段階5:受容
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前回は、死についてのワーク<死の受容のプロセスー抑うつ2>について話しました。
EKロスさんの<死の受容のプロセス:5段階説>
段階(1) 否認
段階(2) 怒り
段階(3) 取引
段階(4) 抑うつ
段階(5) 受容
段階(4)の抑うつ2について、、、
1.悲嘆の真っ只中にありながら、自分が元気だったころの興味や好みや価値観などをすべて溶かし込んで、それらを夢の中の世界のように眺められるようになること。
2.さなぎは蝶に変容する前に、繭(まゆ)にくるまり、自身の免疫システムを崩壊させることで、既存の細胞をすべて溶かし、あらたな細胞(成虫細胞)の出現を待つ。
3.繭(まゆ)の中で、かっての世界は夢の中で光り輝いているが、<わたし>はそれを見ているもの。
4.本人には抑うつの時間が大切なこと、、、無理に明るくさせないこと、、、繭(まゆ)にくるまるように、、、夢の中に、、、悲嘆の中に浸ることが許されること。
こうして、抑うつの時間が十分に許されると、段階(5)の<受容>のステージの扉が開く、、、とロスさんは言います。
しかし、注意してほしい、、、<受容>という言葉は、当人だけが使うことができる、、、周囲の者が安易に使うことは許されない、、、と。
周囲の者にとっての<受容>という言葉は、自分自身が心理的に楽になりたいがために利用されることが往々にしてある、、、自覚されないままに、、、
<死の受容のプロセス:5段階説>をお手軽な手引書のように使うと、外側からの判断を機械的にあてはめてしまう危険性があるのです。
<受容>は、、、死を受け入れることができた、、、すべて納得できた、、、問題なし、、、ということではない。
否認、、、怒り、、、取引、、、抑うつという、これまでの闘いを経て、自分の殻がぼろぼろになり、今すべてを明け渡そうとしている、、、その長い旅路の最後の休息のような時期です。
苦痛で衰弱し最期の眠りに浸される場合もあれば、まだ生への一縷の望みを捨てていない場合もある、、、<受容>もそれぞれの色合いがあります。
しかし、総じて、静かな時を望みます、、、周りに対する関心が薄れ、感情が欠落した状態になる。
世間に煩わされたくないのでTVを見なくなり、面会者が訪れることも喜ばなくなる、、、ひとりにして欲しい、、、と。
同時に、家族の者や愛する人とは、言葉を介在しないで、ただ黙って手をとり、そばにいてほしいと願う。
死との闘いを続けている医師や家族の励ましは、当人を疲れさせる、、、
一方、<受容>の強要もかえって当人の心に波風を立てる、、、
いずれも、当人のためというよりもその人自身の必要性が反映している。
静寂の中で残された時間をともに過ごす、、、小鳥のさえずりを、、、通り過ぎる風を、、、雨音を、、、ともに聞く、、、
そういう時間が、当人にとっても寄り添うものにとっても、最良の機会となる、、、
そして、最期の時に向かって、眠りの時間が次第に長くなる、、、生まれたばかりの赤ちゃんのように、眠りが新しい世界への架け橋となる、、、
それが、ロスさんの言う<受容>です。
(続く)
** 以上は、2015年7月8日配信<スピリチュアルレッスン>の再掲です *
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