スピリチュアルレッスン044 : 死のワーク(4) QOLシーン
スピリチュアルレッスン044 : 死のワーク(4) QOLシーン
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前回は、<一度死んでみよう、余命6ヶ月>シミュレーションプログラムの『第2回:医療&QOL(クォリティオブライフ)』のなかの<医療処置確認シート>の話をしました。
今回は、QOL(クオリティオブライフ)のシーンについて、取り上げましょう。
入院生活というのは、たいていは、非日常的なものです。
短期間の特別な時間であり、病気が治れば、日常的な時間に戻っていきます。
しかし、末期がんの場合、戻っていくところはない、、、
入院生活が残された人生となります。
その場合、病院を生活の場としなければならない。
末期がんといえども、生活は厳然としてある、、、
病気も治療も生活の一部であって、その逆ではない、、、
そういう覚悟が求められるのです。
したがって、入院生活自体を充実した生にしなければなりません。
そのための工夫を総称して、QOL(クオリティオブライフ)と呼びます。
<最期を自分がどうすごしたいのか?>
これが、最初の重要な問いかけです。
最期の6ヶ月間をどのように過ごせれば、自分の人生として納得いくのか?
家族とどのように過ごしたいのか?
この問いかけに対しては、必ずしも、病院に閉じ込められた空間を前提にしなければならない、、、ということはありません。
末期がんでも、海外旅行に行ったり、ヒマラヤに登ったりする人もいます。
治療よりも緩和ケアを重視して、ホスピスを選び、生活の質を上げるのも選択のひとつです。
また、在宅医療の可能な地域では、自宅で最期を迎えることも可能かもしれない。
見慣れた風景のなかで、最期を過ごしたいと思うのは、自然な感情です。
自宅であれば、家族とのふれあいも落ち着いたものになります。
あなたは、最期にどういうライフスタイルを選びたいか、、、?
いずれにしろ、残された限られた時間は、人生を濃縮します。
家族との関係も一挙に深まります。
死を背景にして、魂のコミュニケーションが可能になるのです。
ある末期がん患者は、「余命6ヶ月と宣告されてからの時間が、今までの人生で一番充実していた」と語っていました。
今回のQOLについても、最期に、自分はどういうライフスタイルを望むのか、、、ノートに自分の希望を書いておきましょう。
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次回に続く。
大久保忠男
** 以上は、2014年9月3日配信<スピリチュアルレッスン>の再掲です *
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