スピリチュアルレッスン036 : アニータさん、がんが消える
前回は、<アニータさん、宇宙の神秘を体験する>を話しました。
アニータさんは、がんの病状が悪化し、集中治療室で最後の段階を迎えていました。
ベッドに横たえた自分の身体を残して、彼女の知覚は、この世界を超えて拡大していきました。
そして、宇宙の壮大な真理に包まれた時、自分がほんとうは誰かということに気づきました。
その時、すでに亡くなっていた父と親友ソニが彼女にこう告げました。
『自分がほんとうは誰かという真実を知ったのだから、もう一度身体に戻って、今度は、なにも恐れずに思いきり生きなさい』
、、、というところまで話しました。
今日は、アニータさんが臨死体験から帰還してからのことを話します。
2月3日の午後、こん睡状態になってから30時間後にアニータさんの意識がもどります。
アニータさんは、臨死体験中に確信したことを覚えていました。
それは、、、自分がほんとうは誰かを知り、真の自分のすばらしさを理解したので、もし身体に戻る選択をすれば、病気は急速に治るだろうという確信です。
意識が戻った後も、アニータさんは、その確信を疑いませんでした。
そして、それから3日後にはがんが縮小しました。
5日後には、集中治療室から一般病棟へ移りました。
そこでは、窓の外が見えました。
彼女は、その風景に見とれました。
変わり映えのしない風景でしたが、今まで見た中で一番美しいもののように感じました。
アニータさんは、自分をがんにしたものは、<おそれ>だと確信していました。
今や、がんや抗がん剤や死そのものについても、おそれを抱いていませんでした。
しばらくして、がんはすべて消えました。
医師たちには理解できない現象でした。
がんの消えたアニータさんは、3月9日に退院します。
退院後は、幸福感であふれていました。
あらゆるものや人が美しく見えて、ありふれたものやできごとにさえ、魔法や驚きを感じたのです。
以前の仕事にはもう戻りたくありませんでした。
オフィスで上司のために働いたり、お金を儲けることには興味がなくなっていたのです。
人とのネットワークを築きたいとも、仕事のあとに友人とでかけたいといった気持ちもなくなりました。
政治やニュース、そして日常的なおしゃべりなどに、完全に興味をうしなってしまいました。
一方、海辺に座って、夕陽が水平線に沈んでいくのを眺めていると、強く胸をうたれました。
まるで生まれて初めて、この世の美しさを体験している感じでした。
毎朝、新しい世界を探求したいという気持ちで目覚めました。
2006年2月3日に、自分は再びこの世に生まれてきたのだと感じました。
臨死体験を経て、今生きていて、自分を表現するチャンスをもう一度与えられたことが、ただうれしくてならないのです。
アニータさんにとっては、病気も老いもお金をうしなうことももう怖くありません。
死がいつも最悪のシナリオだと考えれられていたので、死ぬことが恐ろしくなくなったら、恐れるものはほかにないからです。
最悪のものに直面してもひるむことはなく、私は無敵だ、、、と感じていました。
そして、、、生という、このすばらしい冒険におけるわずかな時間も無駄にしたくはない、、、
可能な限り、自分自身でいて、生きているときの楽しいひとときを味わいたい、、、
アニータさんは、そう心から思いました。
次回に続く。
大久保忠男
** 以上は、2014年7月2日配信<スピリチュアルレッスン>の再掲です *
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