スピリチュアルレッスン035 : アニータさん、宇宙の神秘を体験する
スピリチュアルレッスン035 : アニータさん、宇宙の神秘を体験する
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こんにちは、大久保です。
前回は、<アニータ・ムアジャーニ−の臨死体験>について話しました。
アニータさんは、悪性のがんを宣告され、インドでホリスティック療法を試みました。
その結果は良好で、6ヶ月後には、アニータさんは自分のがんはほぼ治ったと確信します。
香港に戻り、家族や友人や医師のだれもが、彼女の回復ぶりに驚きましたが、インドでのホリスティック療法に賛同してくれる人はいませんでした。
逆に、アニータさんが無知と迷信のなかにいると信じ、彼らは、現代医学をはじめとする、彼らの信じる治療法を彼女に勧めました。
次第に、アニータさんは、彼らの疑いや恐れに影響されていきました。
アニータさんの病状は急速に悪化し、恐怖と苦痛のなかで、最後の段階にいたりました。
、、、前回はここまで話しました。
今回は、その続きです。
2月2日、アニータさんは昏睡状態に陥ります。
医師が夫に宣告します。
『臓器はすべて機能停止しました。レモン大のがんが、頭蓋骨から下腹部まですべてのリンパ系組織に広がっています。肺だけでなく脳も液体でいっぱいです。もう処置の施しようがありません。』
医師が宣告していた時、アニータさんは、集中治療室で、死に瀕した身体にありながら、知覚が鋭敏になっていました。
新たな感覚を手に入れたかのように、通常の能力よりもはるかに広く鋭く、自分の周囲の状況を完全に把握できていました。
廊下で喋っている医師と看護師との会話や、希望を失っている家族の心の中など、手に取るようにわかるのです。
そして、いつのまにか、ベッドに死んだように横たわっている、自分の身体を見つめていました。
不思議なことに、そこにはなんの感慨もなく、自分の身体になんの愛着も感じませんでした。
この4年間は、自分の身体の囚人のようだったとの思いが湧きおこり、この牢獄から解放された自由をはじめて味わっていました。
すると、しだいに、周囲の世界が拡大し、アニータさんの知覚が、この世界を超えていきました。
気がつくと、10年前に亡くなった父と出会っていました。
また、3年前にがんで亡くなった親友のソニにも出会いました。
アニータさんは、彼らの愛に包みこまれました。
時間と空間が変容し、アニータさんの気づきがさらに拡大していきました。
その拡大が頂点に達した時、アニータさんは、すべてを見、すべてを理解しました。
宇宙の無限の彼方にまで織りなすタペストリーを、彼女は畏敬と驚異の念で見たのです。
壮大で色とりどりの形象で織りなされたタペストリーのなかの一本の糸が、アニータさんの人生を表わしていました。
彼女の人生は、壮大な宇宙の構造の一角として、しっかりと組み込まれていたのです。
彼女は、ほんとうの自分は誰なのか、宇宙とどのように関係しているのか、言葉にならない明晰さで一瞬のうちに理解できました。
そして、自分がなぜがんになったのかを疑いようもなくはっきりと知りました。
その時、彼女に寄り添っていた父が言いました。
『おまえは、まだここに来るべきではなかった。でも、私と一緒に行くか、それとも身体に戻るか、おまえが自分で決めなさい』
アニータさんは、重いがんに侵されている、あの身体には戻りたくないと思いました。
父とともに、死のほうへ向かおうと決心しました。
しかし、その瞬間、新たな気づきと理解が現れました。
自分がほんとうは誰かを知り、真の自分のすばらしさを理解したので、もし身体に戻る選択をすれば、病気は急速に治るだろうとわかったのです。
『内なる自己が、大いなるものとのつながりを知れば、私の身体はすぐにそのことを反映し、がんは消えてなくなるだろう。』
、、とアニータさんは確信しました。
そして、父と親友ソニが、彼女にこう言っているのに気づきました。
『自分がほんとうは誰かという真実を知ったのだから、もう一度身体に戻って、今度は、なにも恐れずに思いきり生きなさい』
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次回に続く。
大久保忠男
** 以上は、2014年6月25日配信<スピリチュアルレッスン>の再掲です *
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