スピリチュアルレッスン034 : アニータ・ムアジャーニの臨死体験
スピリチュアルレッスン034 : アニータ・ムアジャーニの臨死体験
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前回は、<臨死体験>について話しました。
戦後、臨死体験の事例ポートが数多く生まれたこと、、、
その事例の多くが、臨死体験をポジティブにとらえ、その後の人生の転機に役立てたこと、、、
臨死体験によって得られた変化とは、、、
・死への恐れがやわらいだこと、、、
・今までの生きかたを見直す契機になったこと、、、
・生への感動が多くなったこと、、、
・時間を大切にするようになったこと、、、
・家族や友人への愛情が深まったこと、、、
etc.,
科学的信憑性よりも、当人たちが、このように、かけがえのない体験だと感じていることが、もっとも大切なポイントであること、、、
、、、などを話しました。
今日は、臨死体験についての数あるレポートのなかでも、最新の事例で、ひときわ印象的でユニークなものを取りあげて、人生の転機がどのように訪れたのかを掘り下げてみましょう。
取りあげるのは、下記です。
書名は、『喜びから人生を生きる』、、、著者は、アニータ・ムアジャーニ。
2013年6月日本語版刊行(原著は2012年刊行)です。
この本は、アニータさんが、重いがんで死の淵まで行き、そこですばらしい体験をした後、元の世界に帰還し、がんが完全に治癒するまでの物語です。
(以下、要約)
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アニータさんは、シンガポールで生まれました。
両親はインド国籍ですが、父親は貿易商でした。
2歳の時に、香港の英国人街に移り住みました。
つまり、アニータさんは、3つの異なる文化と言語の中で育ったのです。
インドと中国と英国です。
裕福な家庭の中で、なに不自由なく育ち、愛する人と結婚もして、誰もが羨む幸せな人生でした。
しかし、2002年4月に、その人生が一転します。
がんの宣告をされるのです。
悪性リンパ腫でした。
医師の勧めによる、抗がん剤治療を拒否し、彼女はインドに行き、ホリスティックな治療法を試みました。
自然療法、薬草療法、催眠療法、菜食、アーユルヴェーダなどです。
ヨガマスターのもとで、瞑想をはじめとする意識トレーニングも行いました。
ヨガマスターは、彼女にアドバイスしました。
『がんとは、、、恐れを生みだす言葉に過ぎない。その言葉のことは忘れて、自分の身体の調和を取り戻すことだけに注意を向けなさい。あらゆる病気は、調和が崩れていることの兆候だ。身体のすべてのシステムがバランスを取り戻せば、病気は消えてなくなるだろう。』
インドでのホリスティックな治療を、およそ6か月間実践した後、アニータさんは、がんはほぼ治ったと確信しました。
そして、香港に戻りました。
家族や友人や医師のだれもが、彼女の回復ぶりに驚きました。
彼女は、インドで実践した療法を彼らに話しました。
しかし、その話に同調・同感してくれる人はだれもいませんでした。
反対に、否定的で忌避するような反応しかありませんでした。
その反応には恐れも含まれていました。
あまりにも、自分たちの信条とかけはなれた内容だったので、迷信と無知のなかに、彼女はとりこまれてしまったに違いないと、彼らは思ったのでした。
アニータさんの身体のことを心から心配していた彼らは、現代医学をはじめとする、彼らの信じる治療法を彼女に勧めました。
しだいに、彼らの疑いや恐れが、アニータさんの心のなかに浸透してきました。
彼女には、それらをはねつけるだけの強さと確信がまだ備わっていなかったのです。
アニータさんの病状は急速に悪化しました。
ある時、医師は、アニータさんの夫に伝えました。
『腫瘍は大きくなり、数も増し、ものすごいスピードでリンパ系組織に広がっています。長くもって3か月です』
そして、6週間後には、呼吸困難になり、酸素ボンベを常設、大量の毒素が身体中に回り、毒を排出するために皮膚が破れて、体中に皮膚病変が生じました。恐怖と苦痛の中で、アニータさんはついに最後の段階に至りました。
次回に続く。
大久保忠男
** 以上は、2014年6月18日配信<スピリチュアルレッスン>の再掲です *
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