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スピリチュアルレッスン028  :  種としてのトラウマ

スピリチュアルレッスン028  :  種としてのトラウマ
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前回は、<身体メカニズム>について話しました。


映画館の中で「火事だ!」と聞こえれば、ただちに出口に向かうように、理屈以前に、身体の神経系が<わたし>を動かしていること、、、

一方、危険が遠くに見える場合は、選択肢は多くなり、行動よりも判断が優先すること、、、

これが、身体・神経系のメカニズムであり、いずれにしろ、生存のための防衛機能であること、、、

このメカニズムが、必要以上に防衛的になり、過剰反応するようになると、そこに魔物のような<不安>が生じてくること、、、

、、、などです。


さて、根源的な<不安>の正体は、以下の4つから成ると話しましたが、、、

1.適者生存  2.身体メカニズム  3.種としてのトラウマ  4.死


今日は、、、3番目の<種としてのトラウマ>について話します。


胎児は、ママのお腹の中で、10カ月かけて、36億年の生命進化を追体験していると言われています。

胎児の時々の様相を見ると、最初は魚のような姿かたちをしていたのが、カエルのような両生類へと変化し、それから爬虫類・哺乳類へと発達進化をとげて、最後にあかちゃんそのものになります。

英国のジョセフ・ニーダムさんという科学者は、胎児のおしっこを分析したところ、はじめは魚のおしっこの成分と同じであったのが、しばらくすると、カエルのおしっこの成分へと変化することを発見しました。

変化するちょうどその時に、胎児の顔を観察すると、その顔つきは、魚からカエル(両生類)へと変わるところなのです。


これに関連して、日本でも三木成夫さんという科学者が、興味深い学説を発表しました。

三木さんは、胎児が魚からカエルに進化するちょうどその時、胎児が危険な状況になりやすく、同時に、妊婦さんのつわりが一番ひどくなることに気がつきました。

「生命進化の途上で、魚からカエルに進化するということはなにを意味するのだろう、、、それが、妊婦さんのつわりとどう結びつくのだろう、、、」

三木さんは考えました。

魚からカエルに進化するということは、生命が海から陸へと上がること。

それは、生存のための環境が激変することを意味している。

たとえてみれば、人類が火星に移住するようなもの。

生命進化にとって、それは大変な冒険でありリスクであったはず。

妊婦さんのつわりは、その生命史の大事件を、生命の危機として、追体験していることを現しているのではないか、、、というのです。


ですから、生まれてくる赤ちゃんは、生命史36億年の全記憶を、心の奥底に秘めて、生まれてくるのです。

妊婦さんのつわりのように、わたしたちの身体には、生命史におけるトラウマが刻印されていると言えます。


さて、哺乳類から人類にかけての進化で、最も鮮烈な刻印が、<捕食>のトラウマでしょう。

人類史の祖先は、つねに、捕食される恐怖と隣り合わせで生きていました。

感覚を研ぎ澄まして、捕食される危機から身を守っていたでしょう。

一方、他の生物を捕食するチャンスをものにできなければ、死に至りました。

ですから、つねに未来に向けて(捕食される)危機と(捕食する)チャンスを予見することが、生存の基本条件だったわけです。

人類種の祖である、哺乳類時代も同様でした、、、恐竜に捕食される危険にさらされていました。

哺乳類時代から人類にいたるまで、捕食される危機をどう回避し、捕食するチャンスをどう捕えるか、その記憶が骨の髄までしみこんでいるのです。

<捕食される>というトラウマ、、、<捕食できなければ死に至る>というトラウマ、、、

種としてのトラウマが、根源的な<不安>の柱のひとつとして、<わたし>をこの地上につなぎとめているのです。

現代においても、<弱肉強食>という言葉で、わたしたちが理解している、この地上の掟は、前々回にお話した<適者生存>の法則にもつながっています。



大久保忠男



** 以上は、2014年4月30日配信<スピリチュアルレッスン>の再掲です *




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