スピリチュアルレッスン026 : 適者生存
前回は、<不安>について話しました。
平和で幸せな日々でも、見ようとすると<不安>がひそんでいること、、、
目先の<心配・不安・怖れ>が去っても、根源的な<不安>は消えないこと、、、
<不安>は、すべてのネガティブ思考・感情の親分のようなものであること、、、
<不安>の正体は、主に意識下で働いている、以下の4つのものから成り立っていること、、、
1.適者生存
2.身体メカニズム
3.種としてのトラウマ
4.死
今日は、<適者生存>について話します。
ネガティブ思考のめがねをかけると、人生はつねに危険に満ちています。
油断をすると、足元をすくわれかねない。
危機に遭遇して、足元をすくわれると、世間の落伍者となり、人生の失敗者となる。
そうならないためには、どうすればよいか、、、
つねに、周囲に目を見張り、未来を予測して、来るべき現実に対処し、環境に適合していかなければならない。
これが、<適者生存>と言われているもので、<不安>をつくりだしているもののひとつです。
私たちが、老いを感じ始めるまでの人生で支配的な信条となっているのは、この<適者生存>の法則です。
意識するしないにかかわらず、この法則は、私たちの人生と世界の見方の根底にあり、思考や行動を操っています。
世の中を支配しているのは、<適者生存>の法則であり、外的状況に対して、環境変化に対して、自己を最適化していくことが、成功の与件となると、意識下で私たちは信じています。
有名大学を出て、大企業に入るのは、<適者生存>の法則を実践しているのです。
しかし、有名大学を出て、大企業に入り、入社してからも<適者生存>のレールの上を順調に走っていると、このレールから離れられなくなります。
レールから離れるのが不安になり、離れることができたとしても、新たな環境への適合が難しくなる。
皮肉なことに、<適者生存>志向は、必然的に既存の状況への過剰適応に陥り、結果的に変化への適合力が失われてしまうからです。
<適者生存>の法則は、環境に適合しているかどうかを、常に私たちに問い、プレッシャーとストレスをもたらしています。
適者生存の敗者だけでなく、勝者となった者にも、このプレッシャーとストレスが日常生活の根底に潜んでおり、平和で穏やかな日々でさえも、それらのささやく声が聞こえてきます。
おまえの富は消え、権力は失墜する、、、
おまえの成功は続かない、、、
おまえの自信はくだかれる、、、
おまえの平和はもろい、、、
おまえの幸せはすぐにでもこわれる、、、
油断するな、、、
気をつけろ、、、と。
適者生存の勝者となっても敗者となっても、<不安>からは逃れられず、心の平和は得られそうにありません。
<適者生存の法則>を意識化し、その強制力の方向性を転換することが必要なのです。
大久保忠男
** 以上は、2014年3月26日配信<スピリチュアルレッスン>の再掲です *
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